FFシリーズ ~ 火吹き山の魔法使い~ その3
オリジナル版の『火吹き山の魔法使い』で、実は一つ、おかしな点があるのです。
表紙を飾る魔法使いのお爺さんなのですが・・・誰?(笑) いや、ホントなんです。
検索すれば表紙の写真くらい、すぐにネットのどこかで見つかると思いますので、確認してみてください。
白髪で髭を生やした怪しい魔法使いの老人が、大きな水晶玉からドラゴンらしきモンスターを召喚しているデザインです。これだけで怪しさ百倍、悪い魔法使いのイメージそのものですけれど、だからこの爺さん、誰なんだよっ!(笑)
実はザゴールの挿絵は本編中に出てきて、『顔も服装も全然別人じゃんっ!?』というレベルなのです。表紙の爺さんの謎は深まるばかりです。
だからなのか、現在再発されている『火吹き山の魔法使い』の表紙を見ると、召喚したドラゴンの構図は似ていますが、当時の挿絵の方の人物に改められていました。ちゃんと鼻の左側にあるホクロも再現されているので、同一人物ですね。
因みに謎の爺さんはこのホクロが無いので、もはや明かな別人です(笑)。
どんな経緯でこのような食い違いが発生したのか知る由もありませんが、少なくとも表紙のイラストレータと挿絵のイラストレータが異なっていたことが、要因の一つではないでしょうか。
因みにこの『火吹き山の魔法使い』の表紙は、著者であるジャクソン氏とリビングストン氏が来日した際に、記念で作られたテレカのデザインとして作られました。記念すべき第一巻ということもありますが、共著はこれだけという理由もあったのでしょうね。
このテレカ、今でも所有しています。『小説家になろう』では写真を載せられないのがとても残念ですが。
さて、長い前置きが終わりましたが、次回からは少し本編を掘り下げてみたいと思います。
ネタバレの可能性もありますので、そこはご注意ください。ネタを知ってガッカリされても、責任は取れませんので。




