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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第4章 冒険舞台の裏表 ~FFシリーズ~

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FFシリーズ ~ 火吹き山の魔法使い~ その2

 FFの能力値システムは例外を除いて共通。しかもとても単純で、『技術』、『体力』、『運』しかありません。誰もが気軽に始められるのが大きな特徴です。

 決め方もサイコロの出目プラス6。なのでどれも7から12の範囲で決まりますが、一度決めた最大値は基本的に最後までそのままです。それがTRPGと大きく違うところであり、欠点でした。

 体力は食事などで回復したり、運も何かのイベントで回復することはありますが、あくまでも最大値まで。技術については最も変動の可能性がありません。

 ですが、この『火吹き山の魔法使い』では、最大値そのものが増減する場面がありました。


 とにかく最初のサイコロで、その後の運命がおよそ決まってしまうのですが、特に技術は最大値の12で無い限り、どのゲームブックでも冒険はきついものとなります。

 なのでインチキとして何度も作り直しました。心当たりのある方々も多いかと思います。

 ただやり方次第では運でも突破出来ますし、不利な状況でもクリアできるように設計がされていました。


 冒険はダンジョン・アドベンチャーです。火吹山の洞窟に住まう魔法使いを倒し、その宝物を手に入れるという単純な目的でした。

 でも、それって略奪行為ですよね(笑)。結局、やっていることはこの悪い魔法使いと同じことでした。


 この魔法使い。ゲーム中は名前に気づきませんでした。名無しの魔法使いだと思って進めていました。

 最初に名前を知ったのは、後に日本版が発売される設定資料集『タイタン』にて、ザゴールです。

 ところが最近になって、名前が載っている箇所を二つ発見。

 一応書いてあったのですが、見つけるまで四十年近く(2022年時点)かかってしまいました(笑)。 

 

 この『火吹山の魔法使い』は、後に発売される『ウォーロック』の日本語版、創刊号と第2号に改変版が掲載されました。単行本化はされていません。

 だいぶ手放してしまった『ウォーロック』ですが、この2冊は手元に残っています。

 でも、検証する時間がないので、今はその事実だけ述べておきます。

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