TRPGグループ活動の時代 #24 【受験が終わって活動再開】
さて受験の終わった93年2月末頃。幸いにして、一般受験となった私ともう一人(GM1号)も無事現役合格いたしまして、就職を選んだ一名も含めて、全員の進路が決まりました。
特にGM1号さんは何と薬学部に現役合格していましたから、まわりが思っていたよりもずっと頭が良い人だったのです(その後何年かして転部したようで、少なくとも二十五歳の時点でまだ大学生をやっていましたけれど、きっと誰よりも長い大学生活を楽しんだと思います)。
ともあれ3月に入ってから活動を再開させました。
この頃の現存するテープの日付を確認したのですが、自分の記憶よりも前に一度集まっていることがわかりました。93年3月7日の日付となっていました。恐らく私を含めて何人かは高校の卒業式を終えているはずです(私は3月5日だったと思う)。
けれど覚えていない以上、今のところ何が録音されたのか全くわかりません。ソードワールドRPGだろうことは間違いないと思います(いつか聞き返す日が来るのでしょうかね?)。
自分の記憶にあるのは、久々にメンバー全員(6人)が集まった時のこと。テープの日付を見ると、これが93年3月21日でした。その時の内容があまりにもインパクトがあったため、その前に何かが行われたことなど、すっかり忘れ去られていたものと思います。
この時の内容というのは、いわゆる『闇落ち』。当時はそんな言葉など生まれていない時代でした。
最初はちゃんとプレイしていたのです。
けれど、いつの間にか話の展開がおかしくなり(いつもながらGM1号の破天荒なストーリーが原因だと思う)、段々とプレイが暴走し始め、やがては悪逆非道の方向に話が向かっていきました。もはや当初のストーリーなんて完全無視でした。
ところがGM1号もこれに乗っかりまして、次々と即興で悪行プレイをさせる展開にシフト。とんでもない展開で最後まで突っ走っていきました。例えるならレールから脱線して、それでも機関車は大暴走を続けたような感じです。
これはこの日だけで完結したので、回し読み用のリプレイを作成しました。改めて読み返すと、とんでもない内容でした。普通、ここまでゲームを滅茶苦茶にされたら、GMは頭に来るかも知れません。
でも、これほどまでに盛り上がったプレイは、後にも先にもこの時だけでした。一種のマジックだったのかも知れません。結果的に、最高傑作になったと思います。
この時の出来事って、TRPGの醍醐味そのまんまだったんじゃないかなと、今になって感じるようになりました。
TRPGの大きな特徴は型にとらわれない即興性。GMとプレイヤーたちの自由な発想で、無限に物語は展開していくもの。例えそれが意図とは違う展開になっても、みんなが楽しめればそれでいいわけです。




