TRPGグループ活動の時代 #20 【最後はやっぱり自然消滅した】
次の話は命を狙われた大臣とその娘の護衛でした。
命を狙われている大臣が、三日後にある王様も同席しての会議で重要な発言をするとのこと。重要な発言をしないと、命を狙っている別の大臣が国政を乗っ取ってしまうから、それまでの護衛を頼むと、そんなストーリーになっていました。結構しっかり組み立てている感じですね。
依頼をしてきた大臣の屋敷に寝泊りして、毎晩暗殺団の襲来に備えるだけの内容なのですけれど、やはりここでもみんなのアドリブで展開が広がっていきました。
しかし最後の晩の戦いでは、こともあろうにパーティはまさかの全滅。中々いい勝負はしていたのですけれど、やっぱりこのパーティは弱かったわけです。
結局依頼した大臣が、実はちょっと魔法を使えて、生き残った敵を倒しておしまいになりましたが、その時のみんなの反応が正に『何じゃそりゃ!?』って感じで、読み返すと噴出してしまいました。
元々そんな設定じゃなくて、急遽、GM2号さんがそう変更していました。いやあ、あの時は苦労を掛けましたなと、三十年以上経って感じます。
あとこのゲームの途中で、何かミニイベントがあったんですよね。会話の中に、それを思わせる発言が混ざっていました。
また自分も何となくおぼろげな記憶が残っているのです。
けどその時のテープが現存していなくて、それは当時も気付いていたのですけれど、最初から録音していなかったのか、紛失したのか、今もって謎のままとなっています。
おぼろげに覚えているのは、街の地下水道の中での出来事だったということ。ドワーフのプレイヤーが主に関わった内容で、排水にまみれたのか、何なのか、『ドブ・ドワーフ』という言葉が我々の間で生まれました(その言葉が3話目の話で出てきた)。
このときだけではなく、他にもプレイの旅に面白いアドリブ話とが次々生まれたのですけれど、あまり録音されていなかったのか、紛失してしまったのか、殆ど再現されませんでした。それが今も心残りです。
結局、このシリーズは実質的にこの3話で終わりました。
記憶では11月頃まで数回集まって続きが行われましたけれど、手元にテープも残っていないので、その後の展開がどうだったのかは何もわかりません。
多分、録音していなかったのだろうと思います。
製本まで行ったのは第1話だけで、枚数も少なかったので、コンビニのコピー機で作りました。
2話と3話はしばらく後になって原稿になりましたけれど、印刷することはなく、私が自宅のプリンターで印刷したものを、直接回し読みしただけでした。
こんな感じで2度目のリプレイ本作成も、自然消滅みたいな形で終わりを迎えました。
ただここで作成されたリプレイ作品は、その後も含めて唯一メンバー全員が揃った状態の一冊となりました。
このエッセイを最初に他所のサイトで掲載した2018年頃、テープや製本を含めた原稿を調べました。
製本したものも見つかりましたし、テープも見つかりました。
ただ驚くべきことに、その時見つかったテープの中から、全く覚えていなかった第4話目が発見されました。日付も同じだったので、第3話目のプレイの後、引き続きプレイしたものと思われます。
改めて聞いていませんが、一体どんな冒険であったのでしょうか。
こうしたテープの数々が今も山のように保管されていますが、こういうのが黒歴史になるのでしょうかね。




