TRPGグループ活動の時代 #11 【今度こそ動き出したリプレイ本計画】
1991年3月の中ごろ、高校一年生も終わろうとしていた時期でしたが、友人宅に集まって『ソードワールドRPG』が行われることになりました。その日の午前中、私は所用があったために参加したのはお昼近くになってからでした。
最初のシナリオ、これはGM役の友人が自作したものでしたが、私の参加はそのプレイの真っ最中でした。
そして見れば例のラジカセが用意され、テープが回っていました。誰の発案だったのかはわからないですが、またも録音をして、リプレイを作る話になったのだと思います。
事前に何も知らされていなかったので、当日になってそんな流れになったのでしょう。
でもこの時点では、誰もその先のことは何も考えていなかったはず。このまま静観すれば、絶対にとん挫する流れでした。
なのでこの状況を乗り越えるには、自分がやるしかありませんでした。腹が決まった瞬間でした。
それから日が暮れるまで、出来る限りのプレイを行いました。
シナリオは全てGM役の自作です。今に思えば突拍子もない展開の連続でしたが、リプレイを作ることに気分が高揚していたのか、随分と盛り上がりました。
そして以後、このシナリオの世界観がしばらく続き、自分たちの方向性というものがこのときハッキリと決まりました。
さてプレイを終えたあとの問題は、誰がテープを持ち帰って文字に起こすかです。
その時、今度こそ形にしたかったので、最初からのテープを何本か受け取りました。これであれば後がとん挫しても(絶対にとん挫すると確信していたが)、取り敢えずスタートから何話分かは形として残せる可能性があったからです。
そのテープには、少なくとも4話分のシナリオは綺麗に収まっていました。
最終的にその4話分のみが形になったのですが、受け取ったテープには、もう一つ話が入っていました。それが途中からだったのか、途中までだったのか、聞き返してみないと何もわかりません。
とにかく中途半端だったので、その時は使われませんでしたが、ある程度時間が経ってからテープ起こしを行って、現存している部分を打ち込んだ覚えがあります。
あと当日の残りの話がどんな内容であったかは、今となっては全く記憶がありません。別の人が持って行ったテープも、現存していないことでしょう。
ただこの4話分は、少なくとも当時のコピー本が残っているので、これを見ながら改めて打ち込めば公開することは可能です。
まあ、そのまんま起こしただけで、はっきり言って下手くそです。
なので、『なろう』に載せたとしても、面白味はありません。




