表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第3章 TRPGグループ活動の時代

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/232

TRPGグループ活動の時代 #09 【大晦日に『タリスマン』をプレイ】

 そして新たな動きを見せたのはその年(1990年)の大晦日。高校生になって迎える初めての年越しの際、どこから話が出たのか全く覚えていませんが、みんな(六人中五人が集まった)で近所の神社に初もうでに行くことになりました。

 

 けれど張り切り過ぎたのか、多分19時くらいに駅に集まり、時間を持て余すこととなりました。今に思えば、せめて23時にすればよかったのにと。

 あまりの寒さに耐えられず、最終的に私の家に移動しました。2階の六畳間にこたつがあったので、そこで暖を取りました。

 その後、ボードゲームをやったのです。私が持っていた『タリスマン』という海外の冒険ファンタジー系のボードゲームで、日本語訳されたルールブックを見ながら、何とかやったのだと思います。

 最後まで行ったかは覚えていませんが、このゲームを行ったのはこの時だけ。それから30年以上も経過してしまいましたが、現在もちゃんと残っています。


 久しぶりに箱を開いてみましたが、シミが結構出ていました。シミというか、カビなのでしょうけど、埃っぽくて薄暗いところにしまい込んでいる紙製品は、だいたい経年でこうなりますね。当時の材質も今ほどよくないですから、余計にこうなったのでしょう。

 でも一応は完全品で残っている様子でした。


 さてそんなゲームをしたのち、年明けが近くなってからようやく地元の神社に移動しました。

 その頃はまだ宅地化されてなく、空き地ばかりの地域だったので、この神社もまだまだガラガラでした(後に人気住宅地エリアになり、人口大爆発で、お参りするにも一苦労するようになった)。

 

 そして当然のことながら、この時期の真夜中は極寒です。寒さに耐えながら順番待ちをし、多分、TRPGの話やファンタジー小説の話などをして、時間を潰したのだろうと思います。私にとっては、青春のひとこまですよ。

 

 その後の大晦日は必ずTRPGを行うこととなり、それが大きな楽しみでした。大学受験の目前でも、この日だけはちゃんと集まってプレイしました。

 この初詣企画はその後も15年ほど続きました。『三十歳になったね~』みたいな覚えがあるので、その頃までは続いていたのだと思います。

 今回の話に登場した『タリスマン』。調べてみると、現在は第4版が出ているみたいですね。私が持っているのは第2版でした。

 入手したいきさつは覚えていませんが、『ウォーロック』に取り上げられていたのか、『タクテクス』に取り上げられていたのか、どちらかだと思います。それで知ったのでしょう。


冒険ファンタジーですし、ゲームブックの表紙と似たような箱の絵に魅力を感じました。

 それをたまたま、『D&D』を手に入れたホビーショップで見つけて、購入しました。確か高校一年生の夏休み頃だったと思いますけど、安くはなかったはずです。『D&D』と同じくらいの値段がしたんじゃないかなと。

 これはいわゆるスターターセットのみで、確かここから拡張ボードみたいなのがあったと思います。シティ・アドベンチャーがあったような覚えもあります。


 こうしたボードゲームは基本的に複数でやるものですから、一人じゃできません。この大みそかは別として、仲間内でやろうにもみんなTRPGへ傾倒してしまいましたから、宝の持ち腐れとなってしまいました。


 現在はボードゲームも一定の人気があるようですし、もっと若くて時間があれば、そうしたサークルを探すことも出来たかも知れませんね。

 そう言えば数年前に、ボードゲームを楽しむ女の子たちのアニメ(『放課後さいころ倶楽部』)を見ましたけれど、あれ、面白かったなと思います。

 こういうふうに楽しみたかったなと、ちょっとだけ嫉妬してしまいました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ