TRPGグループ活動の時代 #03 【『ドラゴンマガジン』との出会い】
さて、ソードワールドRPGのプレイの様子を録音して、一丁前にリプレイ本作成などと計画を立てたものの、この時点では誰も重要な問題に気づいていませんでした。
いったい誰がどうやってテープ起こしをして、原稿化するつもりだったのでしょう?(笑) 現在みたいにお手軽にPCがあるわけでもない時代です。
そもそも、原稿化する手順すら誰もわかっていませんでした。
私の手元に今でも現存するこの2本のテープ。ただし、このテープは途中からしか入っていません。
その前に1本か2本録音していたはずで、別の誰かが持っていきました。私の2本の他にもまだあったのかも知れませんが、何故私がその2本を持つことになったのかは、全く覚えていません。
当時、自宅にはPC9801があったものの、まだ触ったこともなく、テープを再生してノートに書きだすことくらいしか出来ませんでした。
このテープを聞き返さない以上、外期のゲーム内容は全くわかりません。
でもハッキリ言えることは、この日がグループ活動のスタートでしたし、とにかく楽しかったということ。以前、自宅でD&Dを行ったときとは違い、『これこそがTRPGだ!』と感じる出来事でした。
またこの時、もう一つ大きな出会いがありました。それは富士見書房の『ドラゴンマガジン』です。誰かが持ってきていました。
少しだけ読ませてもらって、これ、面白いなと感じたのです。既にウォーロックは惰性になっていましたから、新たな興味を求めていたのでしょう。
それから直ぐに自分も買いました。最初に買ったのは1990年の4月号で、後にバックナンバーを注文して1月号から3月号まで手に入れました。
この『ドラゴンマガジン』は、2001年6月号まで購入を続けましたから、本当に良く読んだなと思います。
最後は興味が無くなって、飽きる形で止めてしまいましたが、今でも全て手元に残っているので、そのうちこれらについても語りたいと思っています。
ともかく、こうしてグループ活動が始まりました。
ですが中学校卒業後の長い春休みは活動をすることもありませんでした。高校生活の準備で忙しかったのか、どうなのか。
やがてみんながみんな、別々の高校へと進学してしまい、そのまま自然消滅しそうな空気になっていました。
活動期のカセットテープ。現在(2022年7月時点)でも随分と手元に残っています。高校生になってPC上で動作するワープロソフトを使えるようになり、途中からテープの殆どを預かるようになったからです。
それでも、一部のテープは他の人が持って行ったので、物語的にはつながりが無いものが多いです。
一部はノートに書きだして、それを元に手作りの製本まで行いましたけど、殆どのテープはとん挫したまま、概ねどれも30年ほどの時間が過ぎてしまいました。
やはり当時のやり方としては、ほんの少し再生しては、それをノートに書きだして、それを延々と続けて下書きを作っていましたから、時間が掛かり過ぎるのです。
それでもやれるだけやったのは、自分が執筆に興味を持っていたからでしょうね。偉そうに言いますが、自分だから多少なりとも残せたのだと思いますよ。
一応、原稿化したときのノートや、コピー機を使って印刷したものなどは、今も残っています。一部は打ち直して、PC用のファイルにしたこともありましたけれど、やはり途中で止まっています。
この「なろう」ではリプレイの掲載もありますね。
素人が三十年以上も前に作った下手くそなリプレイ原稿を、掲載してみるというのもありかも知れません。




