TRPGグループ活動の時代 #01 【ついに高校受験が終わり、そして・・・】
年が明けて平成2年(1990年)。ついに1990年代に突入いたしました。
今の大学生くらいまでの人たちは、既に2000年よりあとに生まれた人たちですから、何の実感はないでしょうけれど、1990年代というのは我々世代にとって、正に世紀末の始まりだったのです。
人類滅亡までのカウントダウンの始まりでもありました(笑)。今はアニメやコミックのネタにしかならない終末思想に、まだまだ踊らされていました。
もしも『ノストラダムスの大予言』シリーズを見つけたら、是非ゲットして読んでください。今なら安心安全な気持ちで読めるはずです(笑)。
前置きの雑談が長くなりましたので、いい加減話をスタートさせます。
その時は高校受験を迎え、私は地元の県立高校を受験したのですが、それが2月下旬頃でした。
他の友人たちと言えば、殆どの人たちが私立高校志望で、早々と合格を決めて、その重荷から解放されていました。県立高校の受験が終わるまで、本当にそれが羨ましく思っていました。
そして少し遅れて私も受験が終わり、あとは合格発表を待つだけとなりました。
お声がかかったのは、それから直ぐのこと。もしかしたら試験日の翌日か、翌々日くらいだったのかも知れません。
同じくTRPGに興味を持っていた友人の一人から、受験が終わったので、集まってプレイしてみようと、そんなことを誘われたのです。
その友人は既に昼休みを利用して、自分のクラスでプレイを始めていたようで、何となく覗きに行った記憶が甦りました。ソードワールドRPGだったのだろうと思います。
高校受験が終了したことを機に、もっと人を誘ってグループ活動を始めようと、およそ頭に描いていたのかも知れませんね。
卒業してしまえばバラバラになって、中々連絡が取りづらくなりますから、早めの動きで良かったと思います。
もちろんお誘いには二つ返事でOKしました。こうしたグループ活動には常に憧れていましたし、サークルのお誘いのお知らせなどを目にすると、とても羨ましく感じていました。仲間と一緒にワイワイガヤガヤプレイして楽しんだり、オリジナルの冊子(当時は機関紙と呼ぶこともあった)を作成したり。
あわよくば発展して、グループごとプロ化するとか(笑)。
いや、妄想がすごかったですけれど、中学三年生なんですから、それくらい考えるのはおかしくないことと思います。
その友人を中心としたグループに私を含めて3人が加わる形で、10人で動き出すこととなりました。
ついにグループ活動のスタートです。
当時の連絡手段と言えば黒電話か郵便。
今だったらSNSもありますし、メールだって使われています。殆どの人たちがスマホなどを持っているので、直接話すことも可能です。
けど、当時はそれが出来なかったから、何かにつけて連絡する手段は黒電話となっていました。
これ、学校の連絡網とかもまだまだ当たり前の時代で、次の人に電話をするのがとても嫌でした。だいたい親が出てきますのでね。
やっぱりその時代でも、見知らぬ誰かからの電話って、親は警戒するのですよ。
あとグループ活動ですが、今だったら気持ち的に無理です。時間も取られるし、大人になったことで考え方の違いが出たり、つまらないことで対立したり。出来てもゲストプレイくらいでしょう。
大人になって別件でそんな経験をしてから、絶対にグループ活動はするものかと決心しました。
だからこうした執筆だってグループ活動もしませんし、特にお仲間を探そうともしていません。
もはやほぼ連絡が取れなくなってしまったTRPGグループ活動時代の友人たちですけれど、再会してもプレイすることはまずないでしょう。
けれどお酒でも飲みながら、当時を振り返るお喋りは幾らでもしてみたいです。




