TRPG流浪の時代 #18 【エクストラ その2】
これまでのエッセイに登場した本や雑誌については、いずれ語りたいなと考えているのです。ゲームブックやウォーロック、今後登場するドラゴンマガジンやRPGマガジン他、手元に残っている当時のもの(断捨離出来ていないまま、ここまで生きていた)を、出来る限り、私のわかる範囲で語りたいです。
だって当時十代の私にとって、これが青春そのものでしたから。
カクヨム版を書いたとき、本編が語り終わった後に、実は4話だけそうした話を続けました。
何故やめたかと言えば、やっぱり反応が悪かったからです。やる気がなくなって、強制終了でした。心が折れるの、早いですね。
1980年代後半(昭和末期)、当時ゲームブックを頻繁に出していたのは、現在も残る東京創元社と、残念ながら店じまいをしてしまった社会思想社が多かったです。力を入れていたのでしょうね。
けどホビージャパンとか、他にも知らない出版社とか、前二社が扱わない海外版ゲームブックを出版したり、日本人のかたのゲームブック作品を出版されていました。ブームだったので儲けようと考えるのはどこも当然のことです。今のラノベブームみたいなものです。
何冊か私も買いましたけれど、当時はあまり興味がもてませんでした。
記憶をひっくり返してみる限り、当時の角川書店(現KADOKAWA)からは、ゲームブックは出ていなかったように思います。
ただ系列の富士見書房からは、これも海外のものが若干出ていた覚えがあります。もしかしたら一冊、買ったかも知れません。
筆者はアラフィフで、昔ほどの冒険ファンタジーに対する興味はありませんけれど、それでも冒険ファンタジーと言えば、この頃に焼き付いたイメージが今も強く残っています。
たまに現在のアニメなどで冒険ファンタジーものを見るのですが、イメージとかけ離れてしまって、楽しみながらも違和感を感じます。
やっぱり今でも自分の中での異世界冒険ファンタジーのイメージは、この時代のゲームブックで培った混沌のイメージそのものなのです。
あの時代の異世界ファンタジー観は、恐らく今は殆ど見られないと思います。
だからこそ、あの時代の異世界ファンタジー観をバックに、冒険物語でも書いてみたら、案外新しい物語として際立つかも知れません。




