~トンネルズ&トロールズ ルールブック~ その6
ここでは改めて、種族について書きたいと思います。
最初のルールブックで用意されていた種族ですが、いわゆる亜人とか、今では魔族とか言われている種族を除くと、全部で六種類。人間、ドワーフ、エルフはお約束です。
改めてここに書く必要はないと思うので詳細は省きますが、およそこの時代のものも現在とは大きく変わっていないと思います。
ただし現在のエルフはお胸が巨乳であることだけは、昔と異なっていますが(違和感しか感じない)。
他にはフェアリー、ホビット、レプラコーンがありました(先に書いた通りです)。
今でこそ、フェアリーのキャラは当たり前に登場しますが、昭和時代の末期ではまだまだ一般的ではありません。パタパタと空を飛べるとは言っても、正直弱そうですよね。
幸運を運んでくれそうですけれど、戦力的にはこの時代、全くあてになりませんでした。
ホビットが登場するのは、版権をクリアしていたってことでしょうかね。確かホビットは、トールキンさんが生み出したオリジナルだったような気がします。
その点を避けるために、『D&D』ではハーフリングが生まれたり、『ソード・ワールドRPG』ではグラス・ランナーが生まれました。ハーフリングは実質ホビットっぽい感じがしましたけれど、グラス・ランナーは別物ですね。
またTRPGではありませんが、アニメやコミックが人気となった『ダンジョン飯』では、ハーフフットなる種族が登場しますね。寿命は五十年ほどと短いようですが、これも同じような系統だと思います。
生まれた経緯はわかりませんが、版権の問題も少なからずあったのでしょう。
いずれにせよ、いわゆる小人ポジション的な存在は必要だったわけです。小人って言うと、もしかしたら差別用語になるのかも知れませんが、こうした小柄な人種には一種の憧れが昔からあったのでしょうね。
日本昔話で言えば、一寸法師のようなものです。
ここで不思議なのはレプラコーン。レプラコーンと言えば、とんがり帽子をかぶった悪戯小人さんですね。どちらかと言えば、妖精さんよりの種族です。
FFシリーズ、『死のワナの地下迷宮』をプレイした人であれば、二人のレプラコーンが悪戯をして、『ヒャッハー!』的な挿絵に心当たりがあるのではないでしょうか?
当時の『モンスター事典』をひもとけば、彼らは『人間型の小さな魔法の生き物(身長1m)』と紹介されていました。空中に浮かぶ、飛ぶ、姿を消すことも出来るようです。
因みに当時の翻訳では、『レプリコーン』とされていました。スペルを見ると、こっちが近いんじゃないかなと思います。
そんな悪戯ポジションのキャラクターが作れるなんて、これは制作者の趣味でしょうかね。
これらの種族、人間はサイコロ三つ振った合計数値がそのまんまですけれど、他は整数をかけたり、分数をかけたり。多少の増減はありますけれど、大きく有利・不利はなさそうです。
ただしフェアリーだけは激ヨワに見えましたが(魅力度だけは高いが、あっさり死にそう)。フェアリーはマスコット的なポジションですね。
当時の私は人間を選んでいました。最も普通ですけれど、他の種族が自分を投影したイメージとあわなかったのです。何より、子どもの頃の私は馬鹿にされるくらい肥満体だったので、どうしても普通のスタイルの人間に憧れがありました(今はすっかり痩せて、馬鹿にした連中は中年太りしているんじゃないかと思いますけど)。
そして性別は男性。思春期を迎えつつあった自分は、『女の子』を使うというのは、例えゲームの世界であっても強い抵抗がありました。言うなれば、『変態』じゃないかって。
今だったら普通に女の子キャラを使いますし、むしろ男性キャラは却下。むしろ不要なくらいです。
私が書いている物語だって、普通に女性が主人公ですしね。
言うなれば、娘を育てているような感じなのでしょう。あっ、こういうこと言うと、逆に『変態』っぽく見られるのかも知れません。気をつけます。
ここで言っているのは、あくまでも二次元キャラのことですよ。




