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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ!

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~トンネルズ&トロールズ ルールブック~ その4

 どのTRPGでも、冒険前の一番のイベントと言えば、買い物だと思います。

 限られたお金をどうやりくりして、最初の冒険に臨むか。取捨選択に頭を悩ませるのも、また楽しみの一つでした。

 

 この『T&T』では冒険に必要な一般的な装備と、戦いに必要な武器と防具にわかれています。

 一般的な装備は本当に一般的で、当時のルールブックにはほぼ最低限度の物しか書かれていません。衣服と背負いこれはセット、食糧、探検家セット、ロープ類、たいまつ、ランタンと油、その他もろもろ、およそ冒険において使われるであろうものでした。

 これらを購入しなかったところで、ソロ・アドベンチャーではあまり関係なかったと思いますけれど、そこは冒険の雰囲気を味わうということで、結局ちゃんと揃えちゃうんですよね。


 武器と防具は豊富に用意されていて、こういうところはゲームブックと違い、TRPGらしさを感じました。

 剣類、柄のついた武器(斧など)、槍、飛び道具(弓矢やクロスボウなど)など。

 防具もフル装備タイプから、ばら売りまで。結構細かいなって思います。

 もちろんそれぞれに重さが設定されているので、そこにも気をつけなければなりません。調子に乗って良いものを揃えたところで、重さに耐えられなくなってしまったら、戦闘どころではなくなりますからね。戦う前に潰れてしまいます。

 キャラクターとは言え、自分の身体にあったものを装備する必要があります。


 また武器に関しては扱うために必要な体力度と器用度が決められていました。どちらも満たしていないと使えませんが、威力が高くなるほど、両方の必要数値が高くなります(当たり前ですね)。

 でも威力が高い分、振るサイコロの数は多くなりますが。

 防具については必要体力度だけでしたが、同じこととなります。こちらには防御点(防ぐダメージ)が設定されていました。


 それに良い武器、良い防具はそれなりにお値段が張りますので、スタート時点で手に入れるのは難しいことでしょう。いわゆる『形から入る』のではなく、初心者らしい装備で始めることとなります。

 今の時代みたいに、いきなり最初、または低いレベルで最強の武器や防具を身に着けるなんて、そんなインチキ極まりないことはありえません。

 昔はそれが当たり前だったのに、いつの間にか『チート』なんて言葉が流行るようになりました。

 幸い、今のTRPGやゲームブックにもそうした話は聞かないので、正統派であり続けているのだろうなと思います。


 当時、ソロ・アドベンチャーを行うにあたって、自分が何を装備したのか。あまり覚えていませんが、一般的な装備は、衣服と背負い袋、食糧、探検家セット、ロープ、たいまつかランタン、ブーツだったかと思います。

 武器は軽いもの、防具も胸当てや楯当たりだったんじゃないかな。イメージ的に重たい装備で身を固めるキャラになりたくなくて、軽装だった覚えがあります。


 そう言えば今の時代、アニメやコミックを見ても、殆ど楯って見なくなりましたね。身体を守る防具はあるものの、むしろ随分軽装になりました。ただし、魔法がかかっていることが多いですけど。

 楯の代わりに攻撃されたらこちらの武器で食い止める感じです。その方が反撃に転じやすいのかも知れません。

 私も今だったら楯はイメージの中に無いので、きっと装備しないと思います。

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