~トンネルズ&トロールズ ルールブック~ その3
さてサイコロを三つ振って、各能力値を決めました。けれどこれで能力値が完成じゃないんですよね。
当時の『T&T』にはこれら六つの能力のうち、体力度、幸運度、器用度を元にした個人修正(戦闘修正とも)なるものがありました。これは12を上回るごとにその差がプラス、逆に9を下回るごとにその差がマイナス。それらの合計値が、個人修正の数値となりました。
この値が戦闘の際に影響を与えるとのことでした。どんな影響なのかは、まだそこまで読み直していないのでわかりませんけれど、大きいに越したことはなさそうです。
金貨。これもサイコロを三つ振って十倍して決めます。最小で30枚、最大で180枚。最低限の装備を揃えるには、金貨100枚は欲しいところですね。
因みにここでは、金貨1枚=銀貨10枚=銅貨100枚です。一枚当たりの重さは全て同じ。あとで出てきますが、一枚につき1重量点です。
そう言えば今のTRPGでも金貨が通貨の主流なのでしょうか? この時代、ゲームブックにしても、TRPGにしても、金貨が当たり前でしたけれど、普通に考えればそんなにたくさん金貨なんて出てくるもんじゃないでしょうね。現実世界だって、ゴールドの金を集めるのは大変なのに。
そもそも治安が滅茶苦茶で、統制された国みたいなものが殆どないのに、どこで誰が金貨を製造しているんでしょうかね。今に思えば不思議な世界観だなと思います。
この『T&T』の世界観って、社会思想社版ではハッキリとしない印象でした。個別に地名や街の名前はあるにしても、それらをまとめる大きなくくりが無かったように感じます。ありましたっけ?
このエッセイを書きつつ、読み直していけばわかるかも知れませんが、それはまたその時にでも。
身長と体重もサイコロ三つを振って決めます。その数値を別表に照らし合わせて、キャラクターの身長と体重を決定しました。自分で好きなように決めちゃダメなのかっ!?
けど、変な組み合わせになったら、振り直しはOKと、ここでは認められていました。そりゃ、サイコロの出目によっては、激やせのっぽのキャラクターや、超メタボなキャラクターだって爆誕しちゃうわけですからね。自分のキャラクターは格好良くしたいものです。
因みにこの時は身長はセンチだったものの、体重はポンド/キロの併記でした。
最後の決め事としては、限界重量がありました。単純に体力度の数値を百倍した数値がそれに当たります。単位は重量点で、武器や防具、その他の持ち物にそれぞれ設定されています。
装備したアイテムの合計重量点が、限界重量を超えてはなりません。
この辺り、リアルですよね。冒険には荷物がつきものですし、当然重さだって関係あります。
けれど最近のアニメだと何故か手ぶらで旅をしていたり、重さガン無視の武器を振り回していたり(強度的に柄が折れるはずなのに)。何か都合の良いマジックアイテムとかに収納されている設定で、荷物なんかは誤魔化されちゃうけれど、違和感しかありません。
けれど昔ながらのTRPGやゲームブックを意識していると思しき、ある人気冒険ファンタジー作品(アニメ及びコミック)では、キャラクターたちが荷物を背負ってダンジョンに潜り込んでいく様子が描かれていました。まさにあるべき姿だなって思いました。
ようやく基本的な値が決まったところで、あれこれお買い物をして装備を整えるのですが、長くなってきたので次回に回すことにします。




