FFシリーズ ~地獄の館~ その10
どうにかして、ラスボスを倒した後、館は炎に包まれます。大火事の発生です。
一応放火じゃありません。不慮の事故です。
でもこういうのって、最後は炎とともに全てを灰にすることが一番すっきりする終わり方のように感じます。何もかも跡形もなく無くなってしまうことで、それまでの異常な世界が消え、日常に戻るわけです。
館が焼け落ちる前に『君』は館から脱出。ついに逃げ出すことに成功したわけです。
生き残っている他のものたちは、果たしてどうなるのか? そのまま炎とともに焼け死ぬのか? それとも生き残って再興を果たそうとするのか?
その辺りは特に書かれていませんが、ホラー映画であったらパート2として、何かありそうですね。
挿絵では焼け落ちる館の様子が描かれています。見るととても無念に満ちた表情の魂たちと、何故か巨大な右手が煙とともに朽ち果てようとしていました。
何となく心霊写真にありそうな描き方なのですけれど、二十世紀に流行った心霊写真では、炎とか、樹木の枝葉とか、偶然それっぽく見えるのを浮かばれない霊魂として紹介していましたっけ。当時は信用していましたけれど、心霊写真って、何だったのでしょうか?
そんな大火事の中、『君』は自動車道を歩いて逃げている描写があります。いや、せめて速足で逃げろよ。せっかく脱出できたのに、このまま燃え広がって、山火事にでもなったら、そっちで命を落とすだろ?
この後、警察や消防に連絡するのでしょうか? 車がえんこしちゃったから、乗り捨てて行くのでしょうけど、残しておくとあとで事情を聞かれることになって、何かと厄介です。
などと、勝手に後日談を思い浮かべてしまいました。




