FFシリーズ ~地獄の館~ その8
この『地獄の館』は、一応現代が舞台です。恐らく1980年代そのものでしょうね。先にも書いた通り、ホラー映画がブームでしたから、時代をずらす必要もありません。
ただ進めていくと、『悪魔崇拝』の邪悪な教団であることが感じられます。登場するキャラや、儀式なども、正にそのもの。
やはりキリスト教圏であるので、敵対する悪魔を忌み嫌う風土が、普段から当たり前にあるのかも。そうした影響もあっての作品じゃないかなって思いました。
そう言えばFFシリーズとは全く別ですけれど、東京創元社からは『暗黒教団の陰謀』などとストレートなタイトルのゲームブックもありました。内容は忘れているのですけれど、タイトルからして『悪魔崇拝』としか思えませんけれどね。
一度だけ解いて、難しかったなという覚えだけはあります。
これもいつか少し取り上げてみたいです。
『地獄の館』に登場するモンスターも、これまでに比べてもそんなに特別な感じはありませんでした。ゾンビ、スケルトン、ゴースト、グールなど、アンデッド系のものが多いです。
他には明らかに普通じゃない、人間なのか何なのかわからん使用人たち。宇宙人であってくれた方がまだマシな感じがします。
何より、攻撃こそしてこないものの、『死体』が多すぎますっ! 勘定したわけじゃありませんが、油断していると頻繁に遭遇するのです。
その都度、恐怖点が積み上げられていきますから、ある意味、モンスターよりも厄介な敵です。
ホラー映画でも一人ずつ殺されて、死体がさらされて恐怖をあおる演出が多いですね。これは登場人物たちを心理的に追い詰める描写でありつつ、視聴している人たちも心理的に追い詰め、恐怖を共有させようとしているのだと思います。




