FFシリーズ ~地獄の館~ その6
やがて食事の用意が出来て、伯爵と二人で食事をするのですが、これ、展開からすると最後の晩餐ぽくないか? 結構よさげなワインや肉料理が出てきたぞ?
時間は確か真夜中だったはずですが、真夜中にこれだけの料理を食べるって、身体に負担がかかりすぎです。赤ワインか白ワイン、スープの後には子羊かカモ肉の料理とのこと。フルコースではありませんが、高級なお料理ですね。
今だったら就寝の三時間前に食事を摂らないようにとか、お酒を飲まないようにとか、そんな指導が入ってしまいます。
でもこのメニューだと、私は苦手ですね。ワインはどれも嫌い(むしろ極度に不味いと感じる)ですし、スープはともかくとして、子羊の肉は食べたことないし、カモ肉は意外と脂がきつくて、ご飯のおかずにはなりません。
どうせならステーキが食べたいです。牛さんが良いです。
そしてこの食事の場面からホラーに向かう展開がじわじわと動き始めます。慎重に考えて(というよりも、勘だけが頼りですが)、いただく料理を決めなければなりません。
とは言っても、どうあがいたところで意識を失って囚われるか、部屋に案内された後でそのまま閉じ込められるか。
既にこの館に入ったところで、鳥かごの中の鳥状態には変わりないのですが、より恐怖感をあおるためには囚われの身であることを重ねて押し付けることが効果的です。逃げられないということが、恐怖の大前提だと思います。




