FFシリーズ ~地獄の館~ その5
そして『君』の前に現れたのは、先ほどの執事さんの他、やっぱり館の主さんでした。紫色の喫煙服を着た長身の男と表現されています。
この登場シーンは挿絵があって、顔のしわから五十代っぽい感じがしますね。執事さんも描かれていますが、ごく普通のおじいさんみたいな感じでした。まあ、若干顔が長い感じなので、それで馬面なのでしょう。
執事さんの紹介で、この館の主が『ドラマーの伯爵、ケルナー卿』であることがわかります。
ここで今も解けない謎が一つ。『ドラマーの伯爵』って? 原本を読んでいないので、この『ドラマー』が『drummer』をさしているのか、それとも全く別のことを示しているのか、全くわからないのです。
単純にミュージシャンのドラマーであっても良いのですが、伯爵という貴族的な地位の人が、ドラムを叩く仕事に就いているのか?(無いとは言えないけど、設定的に無くても良いと思う)
当時プレイして、一応館から脱出に成功しましたが、ドラマーの謎は最後まで解けませんでした。どこかこの意味がわかる箇所って、あるんですかね? 多分このままでも何ら問題なくプレイできると思いますけど。
因みにこの執事は、伯爵が『フランクリンズ』と呼んでいます。料理人に言って食事を用意させるように言伝しますが、少なくとも二人以外の誰かがこの館にいることがわかりますね。
お金持ちの館など、一人でポツンと暮らす建物でもありませんし、身の回りのことをしてもらうために、使用人を複数住み込みで雇っているのが普通です。
その後は客間へケルナー卿とともに移動。暖炉の火に辺りながら、ブランデーをごちそうになります。いきなり酒かよっ!
というよりも、確か遭難した人を救助する際に、身体を温めるために飲ませるとか聞いたことがありますから、それと同じことなのでしょう。中々細かい演出ですね。




