FFシリーズ ~地獄の館~ その3
冒険(というか恐怖?)が始まった夜。『君』は自動車を運転していました。目的地は特に何も書いていません。
運転の途中、白髪の老人に道を尋ね、その通りに進んでいたもののそこはデコボコ道。そのうち天気が荒れ始め、土砂降りの中、自動車は先の見えない薄闇を走り続けていました。
こりゃ、白髪の老人に騙されたと。生贄を誘い込む手段として、こういうのありますね。
そんな中、突然ふらりと目の前に現れた人影に、慌ててハンドルを左に切るものの、車はぶつかってしまいました。こんなところで人身事故です!
更に車は側道を乗り越えて溝に落ち、『君』は気絶してしまいました。
話がそれますけど、HJ社版の『ハウス・オブ・ヘル』だと、女子高生が主人公である設定にされていましたから、どんな始まりだったのでしょうか? 車は運転していない(法律上、出来ないわけじゃないけど)と考えらますし、まさかの自転車かっ!? 予備校の帰りに迷ったとかっ!?
実際の出版物に触れたことがないのでわかりませんが、こういうところは気になります。
話を戻します。
気づいてから慌てて外に飛び出し、辺りを調べても、轢いたはずの人影はどこにありません。死体が消えたっ!? 既にホラーは始まっていたわけです。
ここでこれまでの経緯を反芻し、異常を察した『君』は自動車に戻り、エンジンをかけようとするも動きません。最悪なことに、自動車がエンコしてしまいました。今どき、『エンコ』なんて言葉は使わないか(昭和の表現ですね)。
こんな時、今だったらロードサービスに連絡して、助けを求めることが出来ます。しかも『無料』でっ!(とは言っても、保険料に既に盛り込まれているはずですよ)
ですがこの時代はそんな都合の良いサービスはありませんし、ましてや携帯電話もありません。
もはや絶望的な状況でした。
果たして、『君』の運命やいかにっ!?




