FFシリーズ ~地獄の館~ その1
さて、今回はFFシリーズの中でも異色作と言える『地獄の館』を取り上げたいと思います。なるべく短くまとめたいのですが、また長くなってしまったらご容赦願いたいです。
この『地獄の館』。何故異色作かと言えば、何せテーマはホラーなのですから。当時日本語訳として発売された30数冊の中で、唯一のホラー作品でした。SFは意外と多いのですけどね。
この作品、2022年に豪華本セットで販売された『レジェンドの復活』にも収録されています。
また2000年代にはホビー・ジャパン社から、『ハウス・オブ・ヘル』のタイトルで登場しました。何故か主人公は女子高生で、表紙もセーラー服JKという、本来の表紙から大きくかけ離れていました(今となっては興味深いから、内容を確認してみたい)。
確かに主人公は『君』ですから、どうにでもなるのですけれど、これは大胆なアレンジですね。
『レジェンドの復活』版を通販サイトで見る限り、表紙は当時と変わらない様子でした。
この表紙が結構おどろおどろしくて、魔界に迷い込んだような見るも恐ろしい表紙です。古めかしい館を正面に据え、角の生えた悪魔が生贄を誘い込もうと咆哮をあげている。そんな印象を受けました。
けれどこの角の生えた悪魔。登場しません。一応角の生えた悪魔は登場しますが、全然姿が違います。
それもそのはず、表紙と挿絵のイラストレータさんが異なりますから、ここにズレが生じるんですよね。
FFシリーズではこういうことが時々ありましたね。『火吹山の魔法使い』の表紙にいる謎の老人魔術師とか、『バルサスの要塞』の表紙にいる謎のモンスターとか。
当時は全く気づきませんでしたが、今となってはSNSのネタになるので、これはこれで『いいね!』をあげたくなってしまいます。




