~魔術師タンタロンの12の難題~ その16
全部の難題をクリアし、意気揚々と宮殿に戻ってきた『君』に衝撃の事実が伝えられました。タンタロンが二日前にお亡くなりになったと。そう伝えたのは門番の衛兵でしたが、『ご存じないのですか』だって。
知るわけないだろっ! こっちはこっちで、難題解くために冒険をしてきたってのに!
取り敢えず迎え入れるために、この衛兵さんが宮殿の中に走っていて、直ぐに国務大臣のダーク卿を連れてきました。偽王はターグでしたね。紛らわしいな。
タンタロンの遺言があって、難題を全て解決した者に渡す箱を彼はたくされていました。箱か。ミミックじゃないだろうな?
箱の中には巻物と数字の記された一つかみの小さな石板が入っていました。
巻物を開くと、びっくり仰天。13番目の難題が記されていました。何じゃそりゃ!
全ての使命をやり遂げたかどうか、それを確かめるための難題ということでした。つまりは答え合わせか。
ずらずらと長ったらしい遺言が書かれていましたが、要点はたった一つ。『難題に対する答えは全て数字にてあらわされる』とのこと。
この箱に入っていた石板というのは、何もこのページだけではなくて、様々なページに描かれていた数字の入った石板のことです。
スタートは、全ての数字の合計と同じ数字の石板でした。その石板には超小さな文字が書かれていて、まずはそれが何を示しているのか、読まなければいけません。
石板の文字というのは、プレイしていた当時に気づいていました。その頃は視力が既に1.0を切っていましたけれど、それでも裸眼で判別することが出来たのです。
でもあれから40年近く経過した今は、もちろん老眼です。老眼鏡をかけても、結構よい虫眼鏡を使って、辛うじて読めるかどうかくらいでした。また経年劣化のため、一部の文字が殆ど消えていました。
文字はカタカナで示されていて、指示が書かれています。これまで得た数字がポイントになります。
最後は石板だけではなく、イラストのどこかに書かれた文字を探したり、極めつけはカバーを外さないとわからない文字もありました(ネタバレしちゃったけど)。
そんなこんなで13番目の難題を解き明かし、最後のページに到達すると、そこには王座とともに冠が置かれていました。
なるほど。こんな展開だったわけですね。
購入してから38年後(2025年)に、こうして紐解いて書きましたけれど、公開された答えを知っていても難しいです。謎が多すぎます。
ゲームブックとは違う楽しさはありますが、やっぱり私はゲームブックの方が楽しめるかなって思います。
次はこの話の最後です。まとめと感想です。