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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ!

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~魔術師タンタロンの12の難題~ その14

 見つけたホルンヘルムの財宝をフォリンの人々に返還。それによって、町は元気づけられました。

 これからこの遺産で復興です。

 未亡人となった奥様、セレンドラも号泣(かどうか知らないけど、涙を流していた)。取り敢えず、めでたしめでたしです。

 

 いよいよ難題も大詰めです。次に向かった先は、エーゲ河の支流、カンブル河の浅瀬にあるカンブルサイドという小さな町。ガランタリアの国境付近にある町のようでした。

 魔女の牙連峰という、名前からして恐ろしそうな山々が隣接しており、魔物たちがしばしば現れているとのこと。その魔物たちに宮廷に仕えるカサンドラがさらわれしまい、グレムリンたちに幽閉されているとのことでした。しかもグレムリンたちのなぐさみ者として。エッチなことされていないか心配ですね。


 右側のイラスト見ると、無表情なカサンドラを中心にして、大きな錠前と、彼女を取り巻く蛇やトカゲ、鷹と思しき鳥と七人のグレムリンたち、そして何本かの大きな鍵も描かれていました。


 グレムリンっぽいイラストもたくさん描かれていますけれど、単なる小兵のじいさんみたいにしか見えません。これもノームに近い感じがします。


 グレムリンもよく出てくる魔物ですね。ゲームブックが日本で流行った昭和末期、時期を同じくして『グレムリン』という映画が大ヒットしていました。現在も年末になるとたまにBSのどこかで放送されていますね。

 けど、これは別物と考えた方が良いでしょう。容姿も全く違いますしね。


 さて幽閉されているカサンドラ。町から少し離れたところに、空中高くそびえる牢獄の塔がありました。塔の中に幽閉というのは、逃げづらいし攻めづらいというのもあるのかも。『ドルアーガの塔』も、よくよく考えてみると、そのパターンじゃないかなと思います。

 上空から一気に攻め込もうとしても、絶対に強力な結界やカウンターの魔法攻撃などで守られているはずですから、それは難しいでしょう。下から地道に登っていくとすると、大軍勢では逆に動きを封じられてしまいますし、まとめて始末されるのがオチでしょう。

 一見ひょろながで、防御力がなさそうな建物ですが、理にかなっているのではないでしょうか。

 むしろお城のように幅広く、高層ではない建物の方が、逆に攻め込まれやすいように感じました。


 ここで十一番目の難題です。

 カサンドラが幽閉されている牢屋の扉には、当たり前ですが鍵がかかっています。

 『本書の中から錠に合う鍵を探し出し、番号で示せ』です。鍵のイラストを見れば、確かに数字が書かれていました。なるほど、その番号ということですね。

 また問題文には最初から『本書の中』と示されているので、全部のページを見直す必要がありますね。このページの他、探してみると・・・あれ? 多分他にはあのページしか無いぞ?

 しかもこういうのは、よそのページにあるものだろうと予想がつけられるから、一気にあのページにある鍵のどれかと、限定されてしまうのでは?

 

 それにしてもグレムリンたち。監視も置かないなんてねえ。職務怠慢です。


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