~魔術師タンタロンの12の難題~ その9
無事に竜の巣窟から脱出した『君』は、早くも翌日、グリーンベック河を目指して北東へと旅立ちました。カーカバードの知らない土地の名前がまた出て来たな。現在の『タイタン』は確認していないからわからないけど、新たな地理の分まで網羅しているのかな?
北東に向かった『君』が到達したのは、文章から察するに、『フランクスつの月の礼拝者たちの寺院』です。この礼拝者たちにより、ハムの四人の王子が捕えられ、魔法によってカエルの姿に買えられていました。この王子たちを救い出すのが、このミッションでした。
それにしても、魔法でカエルにするネタって、昔からの伝統ですかね。今でも見かけます。
寺院の入口には蜂の巣をつけた木があって、蜂がブンブン飛び交っていました。かなりそれだけでも危ない状況です。蜂の巣の駆除業者、手配しなければなりません。
ぼろっちい寺院の奥深くに彼らは閉じ込められていて、説明文に寄れば、四匹の大ツノトカゲの監視を受けていました。大ツノトカゲって?
イラストを見ると、角の生えたカエルですね。何でこれをトカゲって訳したのかはわかりませんけど、ここは当時の訳のまま、大ツノトカゲでいきます。
更に詳しく読んでいくと、格子のある門扉が室内に入るのを妨げているとのこと。
ただカエルと大ツノトカゲの位置をそっくり入れ替えれば、四王子は格子を抜けて脱出出来そうとのことでした。
イラストを見ると、九つのマスが横並びになっていて、真ん中の一つは空っぽで、左側の四マスには王子たちの蛙が、右側の四マスには大ツノトカゲ四匹がならんでいました。
因みにイラストには更に大きな大ツノトカゲと、その下には冠をかぶったやや大きなカエルが座っています。そのカエルを挟んで左側には同じく冠をかぶった中くらいのカエル、左側には中くらいの大ツノトカゲがいました。
この冠をかぶった二匹のカエルは、今回対象外。これ、王様と王妃様じゃないのか!?
王子たちの脱出を図るため、まず『君』は入口にあった蜂の巣を引っ掴んでくると、それを格子の中にいるカエル王子たちの背後に思い切り投げつけました。引っ掴んだ時点で、絶対に蜂にさされまくっているだろっ!? 蜂って、すごい攻撃的だし、一匹でも刺されると普通とは違う異常な痛みを感じます(去年2024年秋、筆者は実際に越冬のために洗濯物に潜んでいたアシナガバチにガチで刺されました)。
ともかく投げつけたことで、大ツノトカゲの注意が奪われました。
そこで六問目の難題。『大ツノトカゲとそっくり位置を変えるためにカエル王子たちは合計何回跳ばなければならないか?』です。注意が奪われているんだから、普通に逃げ出して来いよと思いますけれど、そうなっちゃったらお話が進みません。
それに大ツノトカゲは必ず蜂のあとを追いかけるだろうとのこと。つまり、蜂を追いかけて跳んだのにあわせて、カウンター的にカエル王子側も跳んで、うまくかわしていくわけです。
幾ら大ツノトカゲとは言え、そんな手に引っかかるものかと思いますけれど、ここは都合よく、パズルゲームに変換されたと考えておきましょう。
実際はイラストに描かれた9つのマスの中だけの話になります。
ルールが書かれていました。一つのマスに一匹(二匹以上はアウト)。どちらも自分の向く方向にしか動けない(バック禁止)。正面の空いたマス、または敵対者を飛び越して空いたマスに移ることしかできない。
また王子側のアドバンテージとして、すばしっこいので好きな時に動くことが出来ます。つまり相手の出方を待つことが可能でした。
そして始まりは待つことからで、大ツノトカゲが真ん中の空っぽマスに動いたところからスタートです。
同じようなマスを書いて、それぞれ違った種類のコインも置いて考えれば良いのでしょうけど、結構頭を悩ませそうです。




