TRPG流浪の時代 #11 【投稿はがきが採用されたこと】
『ウォーロック』関係で思い出したことを少し。
実は読者コーナーに投稿した葉書が採用されたことがあるのです。中学一年生の時でしたが、誰かの質問の答えを公募していて、それを調べて送ったところ、掲載されました。その景品として、ゲームブック(『フリーウェイの戦士』)をいただきました。
まだちゃんとありますよ。懐かしいですね。当時、何度か遊びましたし、近未来SFっぽい造りでしたけれど、とても面白かったです。
掲載された時はもちろんPNでしたけれど、初めて載ったときは、そりゃ嬉しかったです。その号は処分せずに今も残してあります。
その後、中学二年生の秋ごろ(1988年・昭和63年)にも掲載されました。その少し前に何か読者公募企画みたいなのがありまして、何でもいいから書いて送ってくださいというものだったと思います。その時、私はある本についてのブックレビューを書いて送りましたが、それが掲載されました。
今に思えば、『ウォーロック』や『ゲームブック』とは全く関係ない作品でしたが、それが掲載されたのは、選んだ方がその作品を知っていたからのようです。幸運もあったのでしょう。
掲載された文章は編集者の方の手直しはありましたけれど、とにかく驚きでしたね。開いたら結構大きく載っていた(しかも掲載される期待もしていなかったので、本名のまま投稿していました)わけですから、うれしいやら、恥ずかしいやら。
でももしかしたら、これこそが文章を書き、誰かに読まれる喜びを感じた最初の出来事だったんじゃないのかな・・・って思います。思春期における貴重な経験でした。
この後、『モンスターメーカー』という当時発売されたばかりのカードゲームが送られてきました。ルールはシンプルで、他のプレイヤーと競争しながらモンスターと戦って、トレジャールームの宝物をゲットして、いち早くダンジョンから脱出するというゲームでした。一人脱出すると、あとのプレーヤーは手持ちのカードだけで脱出できるかどうかになります。このカードゲームは結構シリーズが続いていましたが、私が持っているのはこの第一作のみでした。
RPG要素も加わって、これは中学三年生の修学旅行の時に持って行って、大いに盛り上がりました。最後はカードを失くされるんじゃないかって思ったくらいでした。
この『モンスターメーカー』(コミックやTRPGにも派生した)、今も完品で所有しています。カードの紛失はゼロ(150枚揃っていました)、サイコロも説明書も残っていて、今でも遊べます。いつかまた、何人か集めてプレイしてみたいです。
これを書いていて思い出しましたが、その後、この公募企画で採用された人たちを集めて(もしかしたら他の企画も含めて、何か採用された人たち?)、いわゆるオフ会が開催されたはずです。
私にも招待状が来た(多分中学生の終りころ、1990年の2月くらい?)のですが、その頃の私は親に話をすることが出来ず(掲載されたことを言うのが恥ずかしかった)、行くことが出来ませんでした。今だったらレッツゴーです。
多分、ウォーロックと関わりを持っていた冒険企画局の方々が企画されたものだと思いますが、これまでの人生の中でそうしたプロの方々と身近にお話しするチャンスが巡ってきたのは、まさにその時だけ。今に思えば、とても悔しいですね。
でも、掲載された翌年か翌々年かで、リーダーの方から年賀状をいただいた覚えがあります。恐らく掲載された人たちに対してなのでしょう。この年賀状も、招待状も捨てた覚えはないのですけれど、さすがに三十年以上も経過してしまい、紛失してしまったようです。
何にせよ、ウォーロックに関係する幾つかの出来事は、今でも私の記憶にきちんと残っています。やはり楽しかったのだろうと、これを書いていて改めて思いました。
調べてみると冒険企画局は今も存続されていました。当時のリーダーのかた(年賀状を送ってくださった)のお名前を拝見しましたので、お元気そうで何よりと思います。
また2021年のことですが、面白そうだと見ていた深夜アニメ(実際に面白かった)の作者様が、実はこちらの所属のかたと知りました。
まだ原作本は読んでいませんが、WEBに掲載されいるコミカライズ版は読んでいます。
いずれ原作本を読みたいと思っています。
いただいた『モンスターメーカー』ですが、デザインされた鈴木銀一郎さんは2021年の初頭にお亡くなりになられたとのこと。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
キャラクターをデザインされのは九月姫さん。今でこそ可愛らしいファンタジー系のイラストは珍しくありませんが、30年ほど前はとても珍しく思いました。
その頃はまだ男子中学生・高校生でしたから、可愛らしいイラストに興味を持つことは、抵抗感がありました。男子は男子向け、女子は女子向けという昭和の名残があったからでしょう。
30年以上が過ぎておじさんになって、今じゃすっかり自分の好みが変ってしまいました。可愛らしい女の子が主人公の作品ばかり、興味があります(笑)。
別にいやらしい意味ではなくて、年齢的に娘みたいな感覚なのでしょう。ホント、こんな娘がいたら毎日が楽しいだろうな・・・と感じるキャラは、何人かいますよ。
若い男性の方々も、五十歳近くなれば、きっとこの気持ちがわかると思います。
因みに1990年代の初め頃、『モンスターメーカー』を題材にしたコミック誌がありました。創刊号と第2号を注文して手に入れたのですが、それも処分してしまいました。内容は全く覚えていません。
今となっては、そうした処分雑誌が勿体ないと強く感じています。




