FFシリーズ ~サムライの剣~ その20
さあ、いざ、最終決戦! ここで本当に話をまとめることが出来るのか、こちらもわかりませんけれど。
闇将軍イキルが手にするのは、『赤く輝く古代文字が彫られた真っ黒な鋼鉄の刀』です。結構良さそうな刀、持っているんですね。『鍔鳴りの太刀』と鑑定額勝負してみたいです。
是非、鑑定団に応募して、白黒つけましょう。その方が平和的に勝敗がつけられます。
なんてことにはもちろんならなくて、光と影の一騎打ち。もはや消耗戦の様相となってきました。
『君』がダメージを受ければ、イキルの刀から放出されるエネルギーに侵されて、技術点と運点が1点ずつ減らされます。
一方、イキルにダメージを与えた際に運試しに成功すると、イキルの顔面にひと太刀浴びせることに成功します。剣道で言うところの『面、一本!』です。
刀の切っ先からジグザグの光(つまりは稲妻みたいな光でしょうね)が発し、頭巾の中のイキルの顔をクリーンヒット! 顔、あるのか? 真っ暗闇じゃなかったの?
でもこれが致命傷になって、黒い鉄の太刀も、イキルも、何の痕跡もなく消え去ってしまいました。運が良ければ、意外とあっさり決まるんですね。まあ、戦いなど、運任せなところもありますから。
もちろん力技で相手の体力を削って勝利することも可能ですけれど。
とにもかくにも、闇将軍イキル、召し取ったり~!! 向かう先は最終パラグラフの四百番です。
その四百番の冒頭で、『影』将軍イキルの着ていた黒衣が床の上にするすると崩れ落ちて山になったことが書かれていました。これはやはり誤字なのでしょうかね? イキル本人は『闇将軍』アピールしていましたから、こちらが正解でしょう。
今回、三十何年かぶりに読み直すと、こうした名詞の矛盾に色々と気づくことが出来ました。
さてイキルが朽ち果てたその直後、鬼軽城は崩壊を始めました。これ、主が死ぬと何故か崩壊するってやつですね。何か仕掛けでも用意しておくのでしょうか? それとも最期の瞬間に、『ポチッとな』とばかりに、ボタンでも押すのでしょうか?
しかし運が良いことに崩れた壁の向こうから陽光が差し込んできました。ラッキー! そこから処水山の外へ脱出です!
手下の鬼女たちは右往左往で大パニック。鬼女しかいないようですから、ひょっとしたら闇将軍イキルは、こうした女性が好みでハーレムを作っていたのかも知れません。女性の好みはそれぞれですからね。
とにかく『君』は注意を払われることなく、無事に脱出できました。
それから数日後、八幡国の今市に到着。太刀を将軍様に返納して、ミッション達成。
さあ、祝宴だ~! と、羽目を外すような面白いシーンは、何も描かれていませんでした。
せっかくだから『鍔鳴りの太刀』で、スイカ割りゲームとかやったら面白いのに。目隠しして、うっかり将軍様の側に太刀を振り降ろしちゃったり。
ともあれ、これで治世は安泰。大名たちも将軍の下に集って、蛮族を追い払うことでしょう。大名たち、下剋上が狙えないとわかったら、手のひらを返しやがって。
そう言えば裏切者の貞信公が治めていた領地って、今後は誰が治めるのでしょうか? 私の予想だと『君』じゃないかと思います。
それなりに褒賞を与えなければいけませんしね。
そうすれば太刀の秘密を知っている『君』は、いずれ将軍に・・・。そのためには現将軍の娘でも、嫁に貰わないといけませんね。逆玉万歳っ! でも娘、いるのかな?
最後に色々と空想してしまいました。
次はまとめです。やっと終わりになります。




