FFシリーズ ~サムライの剣~ その19
穴の向こうには、粗削りの石で作られた奇怪な玉座がありました。挿絵を見ると、もはや悪魔信仰そのものです。八幡国の要素、どこにもありません。
その玉座には頭巾をかぶった不気味な者が座っていました。おわかりでしょうけれど、本文中、もまだ名前は出てきませんのでそのまま行きましょう。
その頭巾をかぶった者(男か女かわからないから、者になっているのだと思う)の前には、名刀『鍔鳴りの太刀』が横たわっています。これこそ、ザ・サムライ・ソードです。滅茶苦茶欲しいやつです。
頭巾をかぶった者が顔をあげると、顔は真っ暗闇! ホラー! いや、これは怪談!
頭巾をかぶった者は『君』に対して、『闇将軍イキル様を怒らせるとは、いい度胸だ』と誉め言葉を発しました。いや、誉め言葉じゃないか。
でも、イキル本人が闇将軍と自称しているので、称号は闇将軍が正解なのでしょうね。ここまで着たら、闇でも影でもどっちでも良いですけれど。
あと自分のことを『様』をつけて呼んでいました。結構強そうに見えて、実は雑魚キャラがつい口にしちゃう言葉です。
『君』は教えられたとおりの言葉を唱えると、太刀は光を放って周囲の影を消し、あっという間に手元に飛んできます。やったぜ!
一方の闇将軍イキルは金切り声をあげて叫び、頭巾を深くかぶります。形勢逆転ですね。
ですがイキルは影魔人を呼び出して、『君』に攻撃を仕掛けます。ですがこの太刀を手に入れた『君』の敵ではありません。もちろん味方でもありませんけれど。
太刀の力によって影魔人、撃破です。
一方の闇将軍イキル、益々追い詰められました。窮鼠状態ですから、何をやるかわからない怖さもありますね。ここは慎重に次の出方を見なければなりません。
イキルは奇妙な呪文を唱え、穴から奇怪なものが浮かび上がり、イキルを守るような形で取り巻きます。取り巻いたのは影でした。多分黒い霧みたいな感じじゃないかと思います。
ですが恐れることはありません。太刀を構えて影を切り込むと、あっという間に消滅。『鍔鳴りの太刀』って、超強い!!
ですが追い詰められたイキル。怪しげな呪術を使って、黒い稲妻を放出して応戦します。何でも闇なんですね。
ですがある程度名誉点を貯めていると、再び太刀が輝き、そのまま黒い稲妻をかき消してしまいました。こうなるともはやLEDのような明るさですね。
そしていよいよ本当の最終決戦、イキルとの一騎打ちになるのですが、長くなりましたので次回へ! 引っ張りますので、どうかお付き合いください。




