FFシリーズ ~サムライの剣~ その13
地震は一度鎮まったものの、直ぐに第二波がやってきて、大きな揺れが続きました。更に続けて第三波。ここまでやるのかっ!?
確かに大地震の時は短時間で揺れが続きますから、これは間違っていませんね。東日本大震災の時も同じ経験をしました。
でも相手は魔物ではなく、自然災害、しかも大地震。魔物であれば戦ったり、策を講じることは出来ますが、大地震相手ではなすすべがありません。
近くに別の洞窟もありましたが、ここで再び岩の上に伏せると、その岩がなんとモンスター! そこで仕掛けて来たかっ!!
『マーモット』という触手たっぷりで、大きな口をした、楕円形のモンスターでした。食虫植物を大きくしたような容姿でしたけれど、これ、『モンスター事典』には載っていませんね。しかも八幡国なのに、マーモットとカタカナの名前です。
ネットで調べてみると、マーモットというリス科の小動物がいますね。いや、これってモルモットのこと? でも野ネズミみたいなので、絶対にこれじゃありません。
ともかく戦って勝った後は、地震も収まっていました。けど普通に考えると被害は甚大だろうな。
先ほど見つけた別の洞窟を探ると、石英の花で飾られた小さな岩屋とわかりました。しかもその岸壁には、何故かすばらしい鎧がかけられています。そんな都合の良いことって、あるかっ!?
普通はこんな場所にすばらしい鎧なんて、取ってつけたようにあるわけないだろっ!!
説明文を読めば、『金と青の二色に塗られた伝説の第七軍団の鎧』でした。何だそれ?
その軍団、『初代将軍を守護した』とのこと。しかも五百年も前のことでした。
いや、五百年も経てば、何の手入れもしていない鎧なんて、普通はボロボロだぞ!?
もし日本に例えるなら、現在の八幡国は室町時代で、五百年前の八幡国は平安時代くらい? その頃も武士の鎧はあったはずですけれど、何だかすごいお宝発見です。
しかも『君』にピッタリのサイズで、とても軽い鎧でした。技術点も一つ上がるので、この鎧を手に入れたことは、今後闇将軍イキルと戦う際にも助けになりそうです。
洞窟を出た『君』はいただきに登って、向こう側の様子を観察。息をのむ光景が広がっていました。
平安川流域の低地が広がり、遠くには水グモ沼に囲まれた三角州。三角州って、沼だっけ?
湿地帯とは思いますけど。
そのその水グモ沼には霧が立ち込めているのが見えました。何かやばそうですね。
でも避けるわけにはいきませんので、『君』はまた歩き出しました。
それにしても、『サムライの剣』は長い物語ですね。ここまで長くなったのは、これまでを通じて初めてです。




