FFシリーズ ~サムライの剣~ その12
やがて平安川の支流に差し掛かります。ここをどうにか渡らなければいけません。
あの手、この手で、渡ろうとしていると、ブクブクと泡立てて川の中から現れたのは、妖怪の『河童』の集団。もちろん、『君』は襲われます。大事な尻子玉、狙ってきます。
こんな時、きゅうりでも放り投げれば、注意をそらすことが出来るかも知れませんが、そんなものは持ち合わせていません。
この河童の集団。まともに戦って勝てるような相手ではなく、むしろ強敵です。ダメージを負いつつ、とにかく逃げ切ることだけを考えて、進まなければならないのです(戦って勝つルートもあるかもですが)。
因みに八幡国版(というか、クール版とかタイタン版と言った方が良いのか)の河童の挿絵が、パラグラフ201のところにあるのです。文章による描写では『緑のうろこだらけの皮膚を持ち、奇怪なことにてっぺんが平らな頭』をして、『バランスを取りながら動く』とのこと。また『水かきのついたとがった指』を持っていました。
ですが挿絵を見ると、これ、絶対に河童じゃないだろ? つっこむしかありませんでした。
当時の『サムライの剣』を持っている人は確認して欲しいのですが、耳がとんがって、面長の二等辺三角系のような顔をしています。ほぼ、怪人じゃないか?
多分この挿絵を描かれたかたは、日本の妖怪である河童の姿を見たことがないんじゃないかなって思います。
そんな散々な目に遭って、どうにか河童の集団を振り切ったものの、『君』には更なる災難が待っていました。一難去ってまた一難どころじゃないルートですね。
平安川の上流へ。谷の向こう側には空に向かってギザギザの粘土質の山並みがありました。粘土質って、どうしてわかるんだろう? 樹木とかはないのか?
その尾根の上に近づくと(いつの間にか登っていました)、突然発生したのは八幡国全体を揺るがす大地震っ!! 何だこの展開はっ!!
未だかつて、私の記憶にある限り、ゲームブックで大地震が発生する展開は無かったと思います。
しかも都合よく近くに洞窟があるんですよね。この洞窟に入るか、その場に伏せるか。
ですが絶対に洞窟に入ると、生き埋めになるだろうなあ。現実の大地震だって、そういうところに逃げ込んじゃダメなので、ここは伏せて回避しましょう。
実際に地下街とかで大地震にあってしまうと、直ぐに脱出は出来ませんが、生き埋めの恐れがあるので、落ち着いて誘導の指示に従って避難しなければなりません。
我先にになることが一番危ないのですけれど、実際にパニック状態になったらそれどころではないでしょうね。