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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ!

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FFシリーズ ~サムライの剣~ その8

 ともあれ、老人の案内で今更ながら村までやってきます。本当に今更だよっ!

 しかもここが『絵に描いたような小さな村』とのこと。それ、どんな村だ? 絵に描くようなものなのか?

 村の名前を尋ねようと、老人の方を振り返ったとき、まさかの展開がっ! 老人、地面にぶっ倒れて死んでいます! 何だその展開っ!? いきなり、横溝正史的な事件発生かっ!? 

 死因不明。老人はそのまま放置です。だってどうしようもないし。

 けど、『君』は取り敢えず村の周囲を歩いて、様子をうかがうことにしました。

 

 一応村の様子として、農民たちが精を出していると。『夕暮れ』が近いので、そろそろ家に帰ろうとしているようでした。働き方改革風に例えるなら、お仕事の定時上がりですね。ノー残業です。

 いや、ちょっと待て! 何で村に入ったとき、既に『夕暮れ』なんだ?

 そもそも明け方になってから谷に降りる道をたどって、この村に到達したはずですけれど、日中ずっと谷を降りていたってことなのかっ!? 夕暮れになっているって、おかしいだろっ!?

 これでもう、ここは怪村決定です。時間の流れが滅茶苦茶ですからね。オカルト的事案です。


 そもそも安心して一夜を過ごせる村、炭焼きの森から遠すぎるだろっ!! どんだけ掛かっているんだよっ!! しかも『君』は何の疑いもなく、素直についていくし。大丈夫か『君』というサムライは!?

 などと、相変わらずつっこみながら読み進めています。

 

 その後、ルートとしては村人たちが集まっている寄合を覗くか、陰気そうな『中年女性』に招かれて彼女のボロボロになった家に入るか。中年女性の家についていくと、次のパラグラフでは『陰気な老女』に姿が変わっていました。どういうことだっ!?

 しかも『君』は不審に思わず、壊れていた戸を直しているし。大丈夫なのか!? 随分のんきだな?


 その後も幾つか細かいルートに分かれていきますが、実はここは『ろくろ首』の村でした。炭焼きの老人に騙されていたのです。

 因みにこの老人もルートによっては、ろくろ首になって襲ってきます。

 ということは、炭焼きの森の連中もろくろ首だったのか? それともこの老人と悪口を叩いた息子だけがそうなのか? そこは結局わかりませんでした。


 ここで登場するろくろ首は、首が飛ぶものです。一般に首が伸びるもののイメージが強いのですが、調べてみると飛ぶものもありました。作者の二人はデュラハンっぽいイメージを持ったのかも知れませんね。

 でも首が飛んじゃったら、いわゆる『ろくろ』の部分がないわけですから、それをろくろ首と呼ぶのはおかしな感じがしますけど。

 くだらないつっこみはさておき、飛んでくるのならば、刀で斬るよりも、木刀でフルスイングして、ホームランを狙いたいです。


 そう言えば『ろくろ首』は胴体を隠してしまえば、やがて戻れなくなって死んでしまうとか、何かの本で読みました。その時は首が伸びるものしか知らなかったのですが、なるほど、これならば合点が行きますね。


 ともかく散々な目に遭った『君』は何も得るものも無く、せいぜいこの『亡者の村』(正式名称ではないけれど、最後にそう表現されていた)から生きて脱出したことで、運点が1ポイント付与されるくらいでした。こんなの、ほぼオマケじゃないかっ!

 苦労した割には報われない結果となりました。

 こんなことやっていて、本当に闇将軍イキルを倒せるのでしょうか・・・。

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