FFシリーズ ~サムライの剣~ その4
いよいよ冒険の始まりです。装備の太刀と脇差はわかりますが、鎧姿となっていました。ということは、江戸時代のサムライというよりも、戦国時代のサムライ姿でしょう。
でもそんな姿でてくてく旅するなんて、何て動きにくいことか。戦の場であるならともかく、何とも不思議な感じがしますが、恐らく『ウィザードリィ』に登場するサムライの姿(最近だと『ダンジョン飯』かな?)のイメージだと思います。
ともかく必要な装備を整えて、『東海道中膝栗毛』に負けない旅へといざ出発です。あれは
出発の際には番兵たちが敬礼をしてお見送りとのことですが、サムライは何故か敬礼をしている描写があります。いや、敬礼はしないだろ?
あっ、でも、ここは日本じゃないですし、『侍』ではなく『Samurai』(サムライ)の国ですから、敬礼もありなのかな? まあ、いいや。
さて、『君』が向かうは北の方角。都を取り巻く田園風景が広がる旅路を歩いていくと、やがて二手に分かれるところにやってきました。いきなり最初からルート選択です。
一つは北西方面。『影の森』を抜けて『葉隠橋』を渡って、『処水山』(しょすいさん)へ向かうルート。こちらをAルートとします。
もう一つは『浅瀬川』から『水グモ沼』を通って、『山』(特に名前は明記されていない)へ向かうルート。こちらをBルートとします。
こうした地名は、作者さん、どうやって考えたのでしょうかね。当時はまだまだ日本は未知の国でしたし、イギリスから見ればせいぜい敗戦国。洋楽アーチストもあまり来日するような場所でもありませんでした。
そう考えるとこの作者さんたち(トムソンさんとスミスさん)、日本についてかなり勉強していたのではないでしょうか?
Aルートを進んでいくと、数日後、貞信公の収める土地で焼き討ちされている村が現れます。近づけば貞信公に仕えるサムライが、馬に乗って攻撃を仕掛けてきます。
このサムライ、何か言っていますね? 聞けば『君』の仕える長谷川喜平将軍を偽者とし、貞信公を新将軍として戦っていることがわかります。つまり下剋上の反乱を起こしたってわけですけれど、村を襲った時点でただの強盗じゃないか。
因みにここに出てきた貞信公は、この時点で苗字はわかっていません。これ、あとでわかるものだったっけ?
ともあれ、『君』は村を救うためにここでひと暴れしなければならなくなりました。
いやはや、最初から大変ですね。
色々と選択肢があるなか、取り敢えず名誉ある一騎打ちで三人(というか、三連戦をさせるとは卑怯なサムライたちだな)を打倒すと、彼らは退散。どうにか村を救うことが出来ました。




