FFシリーズ ~サムライの剣~ その3
さていよいよ本編に突入です。現在八幡国では将軍長谷川喜平が治めています。都は『今市』です。都の記述はタイタンにはありませんが、付録の地図には今市の記載がありました。
『君』はこの将軍に使える若きサムライで、『剣聖』と呼ばれている達人です。『sword master』とでも書かれていたのでしょうかね。
その『君』が将軍から重要な話を聞かされます。将軍の影響力が弱まり、何人かの大名が去って独立を企んでいるとのこと。しかも既に謀反を企てている者もいるとか。
つまりは下剋上!? 戦国時代突入か!?
八幡国は弱体化が進んでおり、盗賊どもが横行、更には国境を越えて蛮族どもの侵略も始まっていました。何だ、今の日本とあまり変わらないじゃないのか?(日本もこの三十数年でおかしなことになりましたね)
その原因というのも、全ては宝刀『鍔鳴りの太刀』(つばなりのたち)が盗まれたことに起因します。何だこの刀? 政宗とか、村正とか、そういう類のやつか? 鍔がカチカチ鳴るのか?
説明によれば、八幡国の魂であり、持ち主の偉大な力を授ける太刀とのことでした。例えるなら『魔剣』ってやつですね。
そんなにすごい太刀ならば、本来帝に献上するものでしょうけど、この国には帝がいないみたいなので、それは叶いません。
この太刀を手に入れたものが八幡国を支配すると世間がざわつき始めました。
しかもその太刀を持っているのが『闇将軍』と名高い『イキル』という人物。何でこいつだけカタカナなんだ? 漢字を当てはめるとしたら『威鬼琉』とかで良いんじゃないか?
闇将軍イキルは、現在悪魔(って言われると、何だか合わない感じがするけど)たっぷりの山上の砦『鬼軽城』(おにかるじょう)に君臨していました。『鬼』が『軽』いってこと? まあ、いいや。
そのイキルの元には既に化け物(妖怪でしょうかね)たちや鬼女たちが集まり、亡霊武士や修羅まで味方に付いていました。亡霊武士って、表紙の『悪死』ののぼりを背負っているやつですね。修羅って、阿修羅のこと?
ですが幸いにして、この刀の秘密をイキルはまだ知りません。
ただ説明を見る限り、盗んだのは別の者で、それを強奪したんじゃないかな? 絶対に高額で買い取るなんて発想、なさそうですし。もしテンバイヤーだとしても、売りつけた後で殺されるでしょう。
ともかくコソドロが偶然手にしたものが、とてもすごいお宝で、それがとても強い悪者の手に渡ってしまうというやつです。
いずれにせよ、やばい展開になってしまいました。
そんなわけで、『君』は鬼軽城へ赴いてイキルを倒し、『鍔鳴りの太刀』を取り戻すことを命じられました。命がけの任務です。失敗すれば切腹です。いや、その前に敵の手によって打ち首、更にはさらし首でしょう。
じゃあ、その太刀の秘密は何? って疑問がわきますね? でも、それは教えられないと。何じゃそりゃ。
将軍様の話によれば、その秘密を迂闊に話すものは地獄に落ち、刀そのものがこの世から消えてしまうということでした。そういう設定なのね。
けど、本当に消えてしまうかどうか、誰も試したことがないわけですから、真偽は定かでありません。試すなんてこと、絶対に出来ませんしね。
だからその秘密を自力でつきとめ、その太刀をもって対抗することが、『君』に課されてしまいました。物事は楽にはいきません。
けれど『君』には何故か布袋様のご加護があります。何故に布袋様? 思わず有名ギタリストのあの方の姿を思い浮かべた方、手を挙げてくださいね。
何はともあれ、ここはテンションを上げてくれるハードなギター・ソロを脳内再生しながら、イキル討伐の冒険に出かけましょう!




