FFシリーズ ~フリーウェイの戦士~ その5
ところがぎっちょん! そうは問屋がおろしてくれません。
あっ、これ、どっちも昭和の言い回しですね。このエッセイを読んでいるのは、恐らく大半がその世代なので気にせず進めましょうか。
インターセプターの無線機に雑音交じりの通信が入ってきます。それはニュー・ホープの評議員からの連絡でした。
つい先ほど、バイクに乗った一団がニュー・ホープを襲ったとのこと。直ぐに撃退されたが、仲間八名が死亡! 更に評議会委員長のシンクレアさんが捕まっててしまったというまさかの事態が発生! つまりは誘拐されたってことですね。
シンクレアというと何となく女性の名前のような響きですが、調べると名字でした。多分子どもの頃の私は女性と思って、お姫様を助けるようなイメージを持っていたと思います。
更に今回の任務がギャングどもに知られてしまった可能性があるとの警告もありました。
え? ニュー・ホープを襲っただけで、そこまでわかるものなの? シンクレアさん、あっさり口を割っちゃったとか? それとも裏切者がいて、情報漏洩されていたとか? 通信傍受とか?
でもこの言い回しですと、既に何らかの理由で知られてしまったと見て良いと思います。更には拡散です。この時代にSNSの発想はありませんけど。
荒廃した世界とはいえ、あらゆるものを略奪するためなら、色んなことを仕掛けてくることでしょう。
そもそもバイクでやってきた一団が、大人一人を連れ去るのって、結構大変ですよね。気絶させたにしても、バイクの後ろに載せるのか? それともサイドカーに簀巻きにして突っ込むのか?
とにかくこの状況、最初からシンクレアさんを誘拐することが目的っぽいですね。その先にある目的とは、やはり身代金でしょうか?
でも特に『君』に対して、シンクレアさんを見つけて助け出してくれとは言っていません。あくまでも任務はガソリンを持ち帰ること。評議委員長もそれが望みであるはずです。
そんな連絡を受けたのち、『君』は再びインターセプターを爆走させます。相変わらず一人旅ですが、今度はガス欠が近くなって、予備のガソリンから補充することとなりました。
あろうことかこのインターセプター、滅茶苦茶ガソリンを食う燃費最悪のマシンでした! そういうことは早く言えよっ!!
何でもかんでも欲張って搭載した結果、本末転倒な車輛へと変貌していました。多分車輛の重量が重たくなったのでしょうね。
そしていきなり序盤で予備のガソリンを使ってしまったので、もう後がありません。言い換えれば、この先のプレイにおいて、ガソリン消費がタイムアップに直結する言わば時限爆弾のようなもの。
どこかで購入するなり、略奪するなり、発見するなり、ガソリンを調達しないと任務は失敗。余計な心配を背負うこととなりました。
ストレスで、胃がキリキリしそうです。




