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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ!

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FFシリーズ ~フリーウェイの戦士~ その4

 そんな『君』は鼻歌交じりに時速190km、『スピード違反上等!』の気分でハイウェイを爆走中! いったい何のメロディでしょうかね? イメージとしては『Born to be wild』(わからない人、ごめんなさい)でしょうか? でもあれはバイクでしたっけ。

 じゃあそこは『キャノンボール』のテーマで! これもわからない人、ごめんなさい(端役だったけどジャッキー・チェンとマイケル・ホイの両氏の出演が、香港映画好きだった子供の私は嬉しかったな)。


 さて、パトカーとのカーチェイスはないものの、その代わりに前方から突然現れたのは、分厚い装甲の赤いシボレー! ・・・シボレーって、何? 車に疎い私にはわかりませんが、調べるとおしゃれな感じの車体でした。

 そのシボレーの屋根の上は機関銃席に改造され、一人の男が座っていました。つまり運転手を含めれば、敵は二人以上!!

 こうなりゃやってやろうじゃないかっ! と、装甲車輛同士のメカ戦に突入となりました!

 

 相手の車輛を破壊して勝利を収めた後、『君』は残骸を見ながら『いったい誰が、何の理由で襲ってきたのか?』と疑問に思います。もうその時点で、どこかの組織に狙われているんじゃないかと、そんなヒントを感じますね。

 こんな世界であれば、単なる略奪者かも知れないのに。


 序盤に登場したこの装甲した赤シボレー。機関銃を構え、たんこぶみたいに髪を束ねた(挿絵を見るとたんこぶかと思ったので)男の挿絵があるのですが、これ、どっかで見たぞ?

 表紙を見ると赤い装甲車(これがシボレーかどうか私には判別ができない)の屋根に機関銃席があり、機関銃を持った男がいます。たんこぶよりもこちらはちょんまげみたいに束ねた髪の毛、顔だちも似てなくもない感じです。

 更に車輛の脇には小さなモーニング・スターを左手に持ち、黒い革の戦闘服に身を包んでにらみを利かせる怖そうな姐さんが立っています。

 何と『君』に襲い掛かって来たやつら(この姐さんが運転手と考えた)が、あろうことか表紙を乗っ取っていました。ってか、こいつらポジション的には序盤に出てきた雑魚キャラだろ!! 襲撃するよりも質の悪いことです。


 確かにこの『フリーウェイの戦士』は、当初の目的は強大な敵を倒すことではなく、小麦を運んで代わりにガソリンを持ち帰ることが目的です。

 往路が『キャノンボール』なら、復路は『トラック野郎』です。ホントかどうか、自分でもよくわかりませんが、ニュアンスで感じてください。

 でもひょっとしたら、何か大きな目的が潜んでいるかも・・・。何せリビングストン氏ですから、このまま平凡に終わらせることなんてありえません。『君』の運命はこの人が握っているわけです。


 さて、表紙を乗っ取った悪者たちを倒した『君』は、再びサン・アングロ目指して走り出します。

 壊れた現金輸送車の横を通り過ぎ、過去の遺物になってしまった紙幣に思いをはせる描写があります。そう言えば『北斗の拳』でも第一話にありました。『今じゃ、ケツを拭く紙にもなりゃしねーのによ~!』的なセリフでしたね。

 そもそも紙幣くらいの大きさだったら使い勝手が悪いですし、悪漢どもの大きなお尻ではとてもまかないきれません。それにお札は紙質も丈夫で、こんなので拭いたら多分お尻が痛くなります。最悪、こすれて切れ痔です。

 荒廃した時代でもお尻は大切にしないといけません。

 でもこんな世界であったら、トイレットペーパーも同様に貴重品になっていることでしょう。

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