FFシリーズ ~フリーウェイの戦士~ その3
そして二日後、みんなに見送られながらニュー・ホープの防護壁を潜り抜け、外の世界へと『君』は出発!
装備はおよそ冒険に必要な一般的なものばかり。地図、懐中電灯、治療薬(これは10個所有し、一度使うと体力点を4点回復できる)、磁石、食糧、水、ポリタンク一杯のガソリン、予備のタイヤ二本、パンク修理剤、工具一式。
武器としてはリボルバーと予備の弾丸、ナイフ。革のジャケットに身を包むのは、無秩序の世界ではお約束なのでしょうか?
そう言えばトイレットペーパーは? 冒険の間、絶対に野〇〇になるはずですから、無いと困りますね。
どんな冒険であろうと、個人またはパーティであろうと、絶対にトイレ問題は発生しているはずですからね。描写はありませんけれど。
あと、順番が後になってしまいましたが、気になるゲームの基本ルールはこれまでのFFシリーズと殆ど変わりません。ただし戦闘の種類としては『格闘戦』、『射撃戦』、『車輌戦』の三つがあります。
どれも厄介でして、『格闘戦』はいわゆるケンカ拳法的な戦い方です。体力点を六点失った時点で気絶。特に指示がない限りはとどめを刺されて、即死です。
『射撃戦』はライフル・弓・投げナイフなどで行われます。命中した時のダメージがサイコロ一つで決まるため、一点から六点と幅が広がっています。ここではゼロ点になった時点で死亡。
『車輌戦』もルールは『射撃戦』と同じで、これは搭載されている機関銃での戦いとなります。ダメージはサイコロ一つ。装甲点(これがマシンの体力点に当たるもの)がゼロになったら、爆発炎上して『君』も即死。
ただしこの『車輌戦』には有利な点がありまして、ロケットを発射すれば相手の車輌を即座に破壊しての勝利! ですがロケットは四発しかないので、時と場合を考えての使用となります。
前置きが長くなりましたが、サン・アングロ目指して『君』のインターセプターは突っ走ります。スピード違反上等! 一人『キャノンボール』状態です。
進む道のりから見える光景。建物はがれきの山と化し、放置された車は錆びた鉄の塊。
雑草がはびこり、野犬が群れを成す。野犬って今は滅多に見なくなりましたけれど、野生化した犬って怖いですからね。子どもの頃は時々野良犬が出ましたけれど、やっぱり近寄ってはダメと言われました(狂犬病の恐れがあるからだと思う)。
そんな世界をひた走る『君』の行く手には、次々と困難がふりかかってくるのです。当たり前ですね。平穏無事な冒険などありません。
あの手この手で『君』を誘惑したり、騙したり。それだけにとどまらず、やっぱり力技で襲われるわけです。
そこで頼れるのは自分のみ。信用できるのも自分のみ。
冒険とはどんな世界でも常に孤独で、最終的には己の力で何とかしなければなりません。この近未来の荒廃した世界でも同じことなのです。




