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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ!

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FFシリーズ ~フリーウェイの戦士~ その2

 さてここでよく考えてみましょう。舞台は2022年で、『殺人ウイルス』が発生し、瞬く間に全世界に広がって、大量の人間が死滅した設定になっています。

 一方、我々の住む現実の世界を見てみると、2020年1月ごろに『新型コロナウイルス』が発生し、これも瞬く間に全世界に広がりました。その時点ではワクチンもなく、かかると時には重症化し、最悪死に至る恐ろしい病気でした。

 リビングストン氏、あなたは預言者か!? 若干の誤差はあるものの、実際に同じタイミングで似たようなことが発生しました。正に当初は『殺人ウイルス』でしたし、目に見えない上に感染力が高く、全世界の人々を恐怖に陥れました。

 幸いにして文明崩壊にまでは至らなかったものの、今も感染は続いています。このまま鎮まってくれると良いのですが。


 さてゲームブックの世界に戻りましょう。

 文明崩壊から半年後、何故かウイルスから生き残った人々により、世界は善と悪に真っ二つ。わかりやすく言えば、『北斗の拳』の世界みたいな状態になっていました。

 恐らくどんな世界になろうとも、『善』と『悪』の二つに分類されることでしょう。『中立』などという都合の良いポジションなどありえません。


 そして主人公である『君』はニュー・ホープという要塞化された町の一員。仕事は『襲撃者を素早く探知する装置』の開発とのことで、言うなればセキュリティ・システム系のエンジニアと言ったところでしょうか。きっと、有名な工科大学卒業の学歴があるのでしょう。

 

 そんな『君』が暮らすニュー・ホープに、南の方に位置するサン・アングロという製油所を要塞化した町から、穀物(小麦)の種と引き換えに石油を提供すると通信がありました。通信ってことは、まさかのアマチュア無線みたいなやつ!? それかモールス信号!?

 でもこうしたインフラが死んだ状態って、アマチュア無線みたいな電波が、一番使える通信手段じゃないかなって思います。


 更に『君』の暮らすニュー・ホープはどうやら燃料が不足している模様。石油があれば発電機を回せるし、農業機械を動かすことが可能です。

 一方のサン・アングロは食糧難。そこで小麦の種を希望したわけですね。

 正にお互いWin-Winな取引です。


 そこで『君』に白羽の矢が立ちました。言うなれば、本来の意味の通り、『多くの中から犠牲者として選ばれる』状況です。正に命がけです。

 ダッジ・インターセプター(単にインターセプターとも)と名付けられたスーパー・マシンに乗ってサン・アングロまで行き、代わりに石油運搬車を運転して帰ってくることが、『君』に与えられた任務でした。

 でも向こうで車両交換ということは、せっかくのスーパー・マシンを置き去りにすることになってしまいます。何とももったいない話です。 

 だってこのインターセプター、『無線機』、『機関銃』、『ロケットランチャー』、『拡声器』、『鉄びし投射器』、『オイル噴霧器』などが常備。更には防弾ガラスに厚い装甲と、マニアが喜ぶような超違法な改造車状態。もはや戦車じゃないか?

 けど無法の世界となったこの時代であれば、これもただのアクセサリー。可愛いものですよ。


 このインターセプター、どんなデザインかわかるイラストはありません。表紙がそうなのかなとも思ったのですが、どう考えても敵と思しき男女も登場していますから、違うと思います。

 ですので、それぞれ格好いデザインのマシンを頭の中で思い浮かべながら、無法の世界へレッツゴー!です。

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