FFシリーズ ~サイボーグを倒せ~ その4
そしてゲームを始める前に、『君』の半生が語られます。ざっくり説明すると、『君』は医者(研究者)でもある母親が受けた遺伝子操作手術によって誕生しました。要は自ら人体実験をしたということが語られています。因みに父親はよくわからないまま、手術に同意したと書かれているので、恐らく医者ではないのでしょう。
誕生した『君』は、検査や観察をされながら成長していきました。とても優秀な成績を残したことが書かれていますが、超能力についてはまだ何もわかっていません。
そして大きくなって、もうこれ以上観察の必要が無いと中止されたのち、その超能力が発現しました。何とも皮肉なことです。というか、ありがちな設定です。
ですが両親はそれを隠すことにしました。
やがて『君』は中くらいの大きさの会社に入り、普通の事務員として働いていますが、ひとたび犯罪が発生すると、シルバー・クルセダー(現在の版はシルバー・クルセイダー)となって正義のためにその力をふるうのでした。
だいぶ端折って書きましたけど、流れとしては以上です。
中くらいの大きさの会社というと、まあ、目立たないようにするための隠れ蓑ですよね。見た目は平凡なサラリーマンというわけです。
因みにこのご両親、既に亡くなっています。これはプロローグ(背景)には書かれておらず、その手前にあった「超能力とてがかり」の項目の説明文中、『君』が超能力を手に入れた理由について、『亡き両親』以外知る人はないとの言葉が出てきました。こんなところで、しれっとばらすことなのか!?
確か『恐怖結社』によって殺されたようなことはなかったと思いますけど。
両親が亡くなっているということは天涯孤独。ヒーローは常に孤独設定なのですね。今は戦隊もの以外でも、一緒に戦ってくれる仲間は多いようですが、この時代はこれが普通でした。
年齢はいくつくらいでしょうか? 何となく雰囲気から三十代前半くらいに感じました。
そんな中、普段の『君』はサラリーマンでも、あまり優秀ではないポジションにいるようです。しかも会社では遅刻常習犯のようで、それはもちろん出勤途中に事件が発生することが原因です。
ヒーローあるところ、事件あり。やむなくシルバー・クルセダーに変身し(一応、無慈悲にスルーする選択肢もあったりする)、解決に向かわなければなりません。
そう言えばこの変身って、単なる「着替え」なんですよね。常に衣装を持ち歩いているようですが、どこに隠しもっているんだろう? それともある程度、スーツの下に着ているのかな?
着替える場所って明確にされていませんけれど、裏路地でしょうか? さすがに電話ボックスとかじゃないだろうし、試着室やトイレの個室でもないでしょう。
仮にトイレの個室で着替えて、出てきたところを目撃されでもしたら、正義のヒーローが「うん〇」してたんだと、今だったらSNSでバズってしまいますね。
それに変身後、それまでのスーツ一式とか、カバンとか、革靴とか、どこに隠しているのでしょうか? コインロッカー? 色々と疑問な点が浮かび上がります。
子どもの頃はこんなこと、思いもしませんでした。大人になると色々と面倒な性格になりますね。




