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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第5章 もっと広い冒険舞台へ! ~FFシリーズ extra~
151/205

FFシリーズ ~サイボーグを倒せ~ その1

【第5章の前書きとして】

 始めるにあたって、ちょっと前書きを割り込ませます。

 これまでは社会思想社版FFシリーズの中でも、アランシア大陸での冒険に特化して、レビューをしてきました。

 一段落しましたので、続きをどうするか考えました。

 舞台をカーカバード大陸(最初の翻訳ではカクハバード大陸とも)に移して、『ソーサリー』や『タンタロンの12の難題』を取り上げるか?

 または日本産ゲームブックに移行して、『ドルアーガの塔』を筆頭に取り上げるか?

 それとも、文庫本型のTRPG関係に飛んでみるか?

 はたまた『ドラゴンマガジン』や『RPGマガジン』などの雑誌系にシフトするか?

 書きたいことがありすぎて、中々まとまってくれません。

 

 色々と考えた結果は、取り敢えず『FFシリーズ』の中から、アランシア大陸系以外の作品で、自分が特に好きだった作品を最初に取り上げたいと思います。

 その後はジャンルにこだわることなく、三十年から四十年前(2024年時点)に自分が触れた作品などを、その都度選び出して、レビューすることにしました。

 これまで『FFシリーズ』に特化してしまったことで、実は自分を縛っていると感じていたので、もっと自由に話をすることにしたのです。

 短くまとめたいと思いつつ、書いていくとどうしてもあれこれと詰め込みたくなって、話が長くなることもあるでしょう。

 ネタバレもたくさんあるので、そこは好き嫌いがわかれることと思います。

 それを踏まえた上で、読んでいただけるようでしたら、これまで通り辛抱強くお付き合いください。

 それでは第5章、スタートです!

 最初にどれを取り上げようかと考えた結果、『サイボーグを倒せ』(スティーブ・ジャクソン氏)にしました。これは英国のスティーブ・ジャクソン氏の作品となります。原題は『Appointment with F.E.A.R』で、直訳すれば『恐怖結社の会議』です。これだとなんだかインパクトに欠けますけれど、意外とあの時代って粋な邦題をつける傾向が洋画や洋楽、海外小説など習慣的にありましたから、普通にそうなったのだろうと思います(そもそも原題がしょぼいのもあったし)。

 これ、もしも直訳の通り『秘密結社の会議』だったら、インパクトは薄かったことでしょう。


 そう言えば英語圏の作品って、直訳すると意外とパッとしないタイトルだったりするのは、センスの問題でしょうかね。どちらかというと、英語は機能的でシンプルな言語に感じますし。

 そう考えると日本語って、複雑で難解なところがありますが(だから国語の授業があるんだろうな)、表現力が豊かだなって思います。


 奥付を確認すると、日本版の初版第1刷は『1987年4月25日発行』。昭和62年ですね。

 初版第2刷が『1987年4月28日発行』と、僅か三日しか違いがありません。私の手元は第2刷になるのですが、まだこの頃は若干ゲームブックの人気が残っていたのでしょうか。

 ゲームブックを見直していくと、時々こうした現象に当たりますけれど、こういうのは予約注文が多かったとかで、急遽増刷したようなものでしょうか。当初3,000部だったところに2,000部追加みたいな感じで。


 2022年に復刻販売された豪華本セット(『ファイティング・ファンタジー・コレクション ~レジェンドの復活~』)にも、この作品は含まれていましたね。表紙はボスキャラでチタニウム・サイボーグこと、ウラジミール・ユトシュスキーがニタリと笑い、目から怪光線を何かの基盤に照射しているイラストですね。

 この表紙を見ると、二十世紀のサイボーグのイメージがそのまんま描かれているなって思うのです。検索すれば出てくると思います。

 何で二十世紀のサイボーグって、目に変なゴーグルをつけるんだろう? しかもこのイラスト、遠目に見るとなんだかゴキブリみたいに見えなくもないし。


 あと、目から怪光線って、みんな好きですね。もし本当にそんなことが起こるとしたら、照射した瞬間、本人の目はどんなふうに感じるのでしょうか?

 表紙の絵を見る限り、後ろのランドセルみたいなものからチューブが出て、目のゴーグルにつながっていますから、直接眼球から出ているわけではありませんけれど、目が焼けたりしないのでしょうか?

 子どもの頃は何も感じませんでしたが、今更ながらそんなことを思ってしまいました。


 因みに化学における『チタン』の元素記号は『Ti』。スペルを書くならば『Titan』です。

 何故『チタニウム・サイボーグ』で無ければいけなかったのか、FFシリーズ・ファンであれば察することが出来るでしょう。

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