【閑話休題 ~アドバンスト ファイティング・ファンタジー(上巻) その2】
またおよそゲーム中に起こりうる行動判定の参考となる記述もありました。これはGMにとってありがたいですね。だいたいダンジョン探検を前提としたものですけれど、この頃はやはりまだまだダンジョン人気が高かったわけですから、当然のことと思います。
種族は人間の他にはエルフとドワーフ。この三種類はまさに黄金の三角系のごとく、異世界冒険ファンタジーの基本ですね。むしろこの三種族さえ確実に存在していれば、異世界冒険ファンタジーが始められると。
現在でも変わらず、当たり前の仕様であることは確かですが、それを確立したのはやはりこの時代のゲームブックなどであると、改めて感じました。
モンスターについては特に細かく記されていません。サンプルシナリオには、何種類かのモンスターが登場していますが、既に知っているものとされているようです(FFシリーズに慣れ親しんだ方々が手に取るのでしょうから)。
AFFをプレイするにあたっては、『モンスター事典』があった方が無難です。
それ以外の点においても、とりわけ取り上げて、細かく論じる必要はなさそうです。TRPGにおいてどのルールブックにおいても一般的に存在するようなものばかりでした。
FFシリーズがベースですから、システムがとてもシンプルです。無駄な部分がない一方で、この頃のAFFはベースになる部分しかないとも感じられました。
現在はAFFの第2版(改訂版)が発売されていて、表紙も当時と同じドラゴンっぽいモンスターなのですけれど、内容は未確認です。
大判本として、色々な資料も日本語訳が発売されています。読みたい衝動を抑えつつ、今はまだ我慢です。『TRPG冒険狂時代』を書くため、当時の気持ちに上書きされたくないというのが本音です。新しいものを手に取ってしまったら、もしかしたらそちらの方に心が奪われてしまうかも知れないからです。だから現在の『ウォーロック』も手を出していません。
決して嫌いになったわけではなく、いつか手に取ることがあると思っています。
さて上巻に続いて下巻について話したいところですが、実は下巻は手に入れていません。
当時買わなかった理由は覚えていませんが、多分上巻だけ買えばルールがわかると思ったからだと思います。下巻の予告を見ると、どうもシナリオだけっぽい感じでしたので、多分そんな感じの理由ではと。
さて ここまで長々とアランシア大陸に関係する本を取り上げてきました。
これで手持ちのFFシリーズの中で、これに関することはおしまいになります。読んでいただきありがとうございました。
次回は総まとめ書きまして、第4章の締めくくりとさせていただきたく思います。




