FFシリーズ ~モンスター誕生~ その10
最後にまとめです。
今回はかなり難儀しました。フローチャートを確認しながら、必要な条件を無視して、内容確認のためだけに突っ走りました。
なので相当重要な展開を幾つもすっ飛ばしているため、細かい点は全くわかりません。まあ、ネタバレにならないから、そちらの方が良いのかも知れません。
そこはこれからプレイする方々のお楽しみ(たしか豪華本のセットに組み込まれているはず)ということにしておきます。
このフローチャートを見る限り、何より即死パラグラフが異様に多いことがわかります。問答無用ですね。クリアさせる気、あるのか? もしかしたら正解ルートは一つしか存在しないのかも知れません。
この時代のファミコンにあてはめたら、それこそクソゲーとか言われてしまいそうです。ちょっとしたことで死んでしまうようなゲーム、ありましたっけ。
小説『トロール牙峠戦争』では、ガレーキープも登場します。奪ったまま、使いこなしているんですね。挿絵を見る限り、威圧感が半端ないし、どう見たって悪者の船にしか見えません。
複雑極まり無さそうに見えますから、これ、メンテナンスが滅茶苦茶大変そうです。
こうした浮遊する船というのは、異世界ファンタジーでは珍しくなくなりました。大型船から小型の一人乗りまで様々です。
それにしてもこのガレーキープ、何故『君』の所有物だったのでしょうか? 動力源も不明ですし。そうした点は明かされぬままでしたが、難しく考えてはいけないのでしょう。なんかすごい力で、空、飛んじゃっているんだと。
だいたいアニメに登場するこうした船だって、細かいところは謎ですからね。視聴者側からすれば、その辺はどうでもいいことなのです。
当時(1988年頃)はこの作品がジャクソン氏の最後の作品と言われていました。その後は小説『トロール牙峠戦争』へと移っていくわけですが、この『モンスター誕生』はそのための布石だったんじゃないかなと思えるのです。
この作品でザラダン・マーを登場させ、どんなキャラクターであるかを知らしめるため、かなり練り込んだ内容に仕上がっています。ただし、本人が登場したのは最後の方にちょこっとだけですけれど。
セット販売となっている『ファイティング・ファンタジー・コレクション40周年』の『スティーブ・ジャクソン編』では、代表作『ソーサリー・シリーズ』に加えて、36年ぶりの新作にあたる『サラモニスの秘密』が収められています。やはり『モンスター誕生』以来、ゲームブックは書いていなかったのでしょう。
どちらかと言えば、リビングストン氏も含めて、関連事項の監修者の立場になっていたのではないでしょうか。FFシリーズの途中から、すでにそんなポジションに立っていましたし。
両氏とも意外と残しているゲームブックの作品数は少ないと思いますが、今も記憶に残っているのは、それだけ内容が濃く、かつ当時の子どもたちを虜にした魅力があったからだろうと、今では強く感じるようになりました。
今回の『モンスター誕生』について、全体的にまとまりのない話となってしまいすみません。
次回は『甦る妖術使い』ですが、これは『モンスター誕生』以上に内容を全く覚えていないので、ここでもフローチャートのヘルプを借り、同様の大雑把な内容になると思います。
それでも読んでいただければ幸いです。