FFシリーズ ~モンスター誕生~ その9
この『スカル藻』を持ち帰ることで、課せられた試験が合格となります。「神の判断は正しかった!」と叫びます。
何だそれ? って思ったら、いわゆる『君』はザラダン・マーを倒すための最終兵器(と言った方がわかりやすい)だったわけです。そんなことが三姉妹から明かされます。
三姉妹の考えとして、ザラダン・マーによる悪と混沌の支配は許されないと。バランスが取れていることが重要とのこと。
そして倒すための仲間を紹介したり(白髪のエルフであるダーガという人物)、ザラダン・マーの住処がガレーキープ(空飛ぶ軍船)であることを教えてくれたり、持ち帰った『スカル藻』の根で幸運の薬を作って、遠いところから魔力を与えようとしたり、かなり協力的です。
見た目が悪いから悪人の印象がありましたけれど、善人ではないにせよ、意外とまっとうな婆さん三人でした。
その後、ガレーキープを目指して旅(なのか?)を続けていくと、やがて三姉妹が教えてくれたダーガというエルフに出会います。彼女、山賊に襲われていたので、助けなければなりません。
ただやはりここでも秘密のパラグラフを見つけないと、真実にはたどり着けません。このエルフ、嘘と本当が入り混じることを、予め教えられていますから。
ダーガと出会ったときに、三姉妹に貰った『真実の指輪』を見せることで、ダーガからより正しい情報を引き出すことが出来ます。いきなり態度が変わりますね。
その話によれば、食糧調達の罠に引っかかって、獲物としてガレーキープに引っ張り上げてもらうのが一番だと教えられます。何だかかつての香港映画並みのハードなアクションが要求されています(あの頃のジャッキー・チェンさん、格好良かったな~)。
そうやって獲物として無事(?)ガレーキープに引っ張り上げられると、『君』を始末しようとするゴブリン二匹と戦うことになります。ゴブリン、来たー! やはりどこにでもいますね! 雑魚キャラの鑑です。
ゴブリンをぶっ倒し、ガレーキープに侵入したあとは、ひたすらゴールであるザラダン・マーの居場所を探しまくりです。時間はそんなにありません。
運良くザラダン・マー(彼は鏡の中の世界に隠れている)に出会うことが出来たら、『君』の過去や、モンスターになった経緯を細々と教えてくれます。『君』がこのガレーキープの船長だったことや、冒険の途中で遭遇し、『君』が殺してしまった亜人たちは、彼によって変化させられてしまった部下の船員たちであったことなど、全ての謎が解き明かされます。
最後はあるアイテムを使って、鏡をぶち割って復讐完了。それと同時に自分に掛けられた妖術がとけ、人間の姿に戻ります。
でもこれって・・・、全裸? 多分丸出しなんだろうなあ。書いていないけど。
小説『トロール牙峠戦争』でも、鏡の中のザラダン・マーと主人公ダークメインが対峙します。別の方法でこの鏡をどうにかするのですけれど、鏡の中って安全なようで、裏を返せば牢獄にもなるんだなと、両作品を読んで感じました。




