FFシリーズ ~迷宮探検競技~ その9
前回からの続きです。今回で締めくくります。
表紙を見るとブラッド・アイランドの闘技場が描かれているようです。何故かみんな謎の仮面をつけています。カーナス卿と思しき姿も見受けられますが、やはり謎の仮面をつけています。
そう言えばFFシリーズに登場する小悪党的なキャラは、仮面をつけている率が高いんじゃないでしょうか? そう言えばサムカビット公も、前回登場のときは変な冠をかぶっていましたっけ。
アランシアではお洒落ポイントなのかも知れません。
ですがザゴール、バルサス、ザラダン・マーなどは素顔で勝負していますね。ヤズトロモじいさんとか、ニコデマスじいさんとかも、素顔です。
実力者はちゃんと素顔をさらしているのは、強さに自信があるからでしょうか。そう思うことにしておきます。
それにしても他も含めて、イケメンさんがいないんですよね。まあ、四十年ほど昔で、海外での冒険ファンタジー作品のキャラって、みんなこんな感じでしたし。
日本人が好むようにキャラが進化して行って、今のイメージになったと思います。それで育った人たちにとっては、ちょっと違和感しか感じないかも知れません。
この本の初版発行は『1987年8月25日』。ちょっとばかり早く発売したとしても、夏休み頃に買ったのかなと。
あとがきが無い代わりに、色々な出版物の広告が後ろに並んでいまして、『ギリシャ神話アドベンチャーゲーム全三巻』や、『タンタロンの12の難題』などがありました。
ギリシャ神話のゲームブックは、第三巻の『冒険者の帰還』だけ買いました。これ、何で三巻だけ買ったんだろう? FFシリーズでもないし。でもちゃんと本棚に並んでいます。
あと『タンタロンの12の難題』も買いました。これはイラストに隠された答えを探すパズルゲーム的なものです。
でもちゃんと、ジャクソン氏の作品ですし、舞台となるガランタリアも、『タイタン』の中に含まれています。いずれ取り上げてみたいですね。
先日、三十年以上ぶりに開いてみたのですが、当時読めたはずの小さな小さな隠し文字が、全く読めなくなっていました。老眼ですね。虫眼鏡を使ってもダメでした。
スキャンして、PC上で拡大したらわかるかなあ?
最後はちょっと雑談になってしまいましたが、これにて『迷宮探検競技』のお話はここまでです。
長らく読んでくださり、ありがとうございました。
手元にあるアランシア大陸関係は、『モンスター誕生』(S・ジャクソン氏)と『甦る妖術使い』(I・リビングストン氏)の二冊となりました。実はどちらも購入当時は中途半端にしかプレイしておらず(クリアした覚えがない)、また今後の時間的な都合からそれほど書けることはないかも知れません。
その点をご理解いただければと思います。
そして一応、社会思想社から発売された両氏の作品は、この2冊でおしまいとなります。結果的に全部購入しましたが、そのことに気づいたのは『TRPG冒険狂時代』を書き始めてからでした。
以降はいったん飛ばしたFFシリーズのうち、自分が好きだった作品を取り上げたいと思います。
近年では豪華ボックス版と新仕様で再発され、そこには新作も含まれていますが、今のところ手を出していません。
前に書いたかもですが、当時のイメージや思い出を崩さずにこのエッセイを書きたいからです。
でもFFシリーズが嫌いになったわけではないということを、ここに改めてお伝えしておきます。
では次回の話もよろしくお願いいたします。




