FF RPGシナリオ ~『謎かけ盗賊』~ その3
謎の船、名前は『トゥワイス・シャイ』号に乗り込むことになった冒険者。海洋アドベンチャーって、いったい何があるんでしょうか? などと心配することなかれ。
謎々はもちろんありますが、この章の冒険は基本的に船の探索です。
ただしサイコロの出目によっては、幽霊船が現れたり、巨大なイカに襲われたり、嵐に見舞われたり、海巨人が現れたり。
ここではどちらかと言えば、謎解きではなく、罠や脅威に対処する展開ばかりになります。
船の中を探索すれば、『謎かけ盗賊』の異常な趣味の一端を目にすることも出来ます。この異常な趣味はシナリオの後半に行くほど更にエスカレートしていきますが、混沌の世界においては、まだまだ可愛いものかも知れません。
ここでは主に色々な『剥製』が登場します。それだけならまだしも、剥製にされた船員たちが登場し、しかもどういうわけかその状態で生きていて、みんなでトランプをしているのです。
説明文によれば、『ただ面白がって作った』だけでした。思いつきすぎるだろ! そんなことで剥製にされるなんて、残虐です。
彼らについて、冒険者側から関わってこない限りは、ただひたすらトランプをやり続けているという、そんなキャラクターでした。きっとこれからも。
ゲームはやっぱりポーカーでしょうか? いや、みんなで盛り上がる大貧民? ババ抜きとか真剣にやっていたら、滅茶苦茶面白いですけど。ジョーカーが『謎かけ盗賊』の絵柄で。
でもどうしてこんなものが登場するのか? 『謎かけ盗賊』は単に謎々だけ出す愉快犯ではないのか?
最後の章までシナリオを進めていくと、どうやって『生きた剥製』を作り上げたのか、何となく理解出来るんじゃないかなと思います。
実は『謎かけ盗賊』って・・・。
この船旅。どうやって次の展開に持っていくのか? どこかの港にちゃんと到着するのか? 行き先不明のマジカルでミステリーっぽいツアーなのか?
いえいえ。いきなり毒ガスが充満を始めて、海に逃げ出さざるを得なくなるのです。結構、強引な展開ですね。何かドリフの落ちみたいですね(全員集合! で流れたオチの時のてんやわんやした音楽が聞こえてきそうです)。ダメだこりゃ。
とは言っても目の前には陸地があり、ジャングルが広がっています。そちらに向かうために、上陸用のボートに乗り込むことも可能。泳いでいくという選択肢もありますが、鮫に襲われます。
いやいや、重たい装備をつけて泳いでいくって、絶対に無理だろ! 現実世界なら即溺れているぞ!! 波も高かったり、流れも厳しかったり。
そう言えばゲームブックの世界って、装備を身に着けたままでも、何故か水難事故にならないんですよね。不思議です。
こうしてジャングルに到達しますが、ルートとしては、『ブリオン岬』→『点滅海』→『シャマズ湾』→『ジャングルの海岸』になります。この辺りの地名はやはり説明がなく、辛うじて地図に少し出てくる程度でした。




