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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第4章 冒険舞台の裏表 ~FFシリーズ~

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FF RPGシナリオ ~『謎かけ盗賊』~ その2

 第二幕はシティ・アドベンチャー。挑戦状に書かれていた謎を解きつつ、カラメールの街の中を探索し、しかるべきアイテムをゲットすることが目的です。

 結構この謎々が難しくて。恐らくそのままプレーしていても、簡単には出てきませんよ。

 

 今の時代、知識勝負のクイズはありますけれど、謎かけ問答みたいないわゆる『とんち』系のものは恐らくありません。

 要は昔ながらの『なぞなぞ』です。カチカチになった大人の頭には、結構難しいかも知れないです。


 そこでNPCとしてヒントを与えてくれる『ダッパ』という悪ガキを、レディ・キャロリーナさんが紹介してくれます。何で知り合いかと言えば、雇い入れていた魔法使い(これも死んだ)の弟子というつながりでした。

 もちろんヒント無しで正解に行きつく冒険者プレイヤーさんもいるでしょうけれど、まあ、こんなところでグズグズしているとゲームも飽きちゃいますから、うま~くGMさんが流れを作ってあげるべきだと思います。


 また謎解きだけではなく、シティ・アドベンチャーならではのトラブルもあり、そこは考えてシナリオが作られていると思います。

 ただ『城塞都市カーレ』や『盗賊都市』(ポート・ブラックサンド)のような危険さはありません。ごく普通のシティ・アドベンチャーとなっています。むしろ市民生活の中に、冒険者が割って入っていくようなものとなります。

 確かにここでがっつりと作りこんでしまいますと、いわゆる『キャンペーン』的な冒険ではなくなってしまいますからね。ほどほどにしなければなりません。


 ともかく『謎かけ盗賊』のなぞなぞを解き、次の展開へと必要なアイテムをいくつか集めます。何であるかはネタバレになるので秘密です。

 それらのアイテムを集めた後、ブリオン岬に移動すると、やがて不思議な帆船がやってきて、今度はその船に乗り込み、大海原の船旅アドベンチャーへと展開していきます。中々先は長そうですね。


 このカラメールでの冒険中、もしかしたらちょっと面白いキャラに遭遇するのですが、最後にそれを紹介します。

 老ドワーフの入れ墨屋さんがありまして、そこで禿げ頭で、ピヨ~ンと左右に髭を伸ばした(としか表現できない)水夫のおっちゃんが入れ墨を入れてもらっています。

 入れ墨を無事に入れ終わった挿絵がありまして、ふんどし一丁でポーズを取りながら、全身入れ墨と化した身体を誇示しているのです。太陽あり、姉ちゃんあり、鮫あり、蛸あり、蜘蛛あり、コブラあり、あとは・・・ウニ? そんな感じの入れ墨です。結構ガッツリ入っていますね~。

 そこで老ドワーフの職人が一言、「この魔法の入れ墨があれば、もう二度と風邪などひかない」とのこと。え? これだけガッツリ入れて、ただの風邪予防!?

 水夫のおっちゃんも、「おれもそう思うよ」と納得していました。

 いやいやいや。そもそも風邪なんて無縁だと誰もが思うような立派なガタイだっていうのに、風邪予防の入れ墨かよ!! しかもそのためには全身に入れ墨って!! そのガタイ、どれだけ見掛け倒しなんだよっ!!

 まあ、つっこみどころがあるのも、あの時代ならではの展開ですから、ここはそういうものなんだと思って、次に行きましょう。

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