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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第4章 冒険舞台の裏表 ~FFシリーズ~
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小説 ~『トロール牙峠戦争』~ その1

 あの頃の自分にとって、残された最後のピース。それはFFシリーズの小説である『トロール牙峠戦争』(もちろん英国のスティーブ・ジャクソン氏)でした。


 まずは覚えている限りのことを書きますと、1990年頃(一年前後のずれはあると思う)に『トロール牙峠戦争』の日本語版の発売が予告されていました。『ウォーロック』誌上で紹介され、その表紙(原版のもの)も含めて公開されたことを覚えています。

 FFシリーズの小説なんて、期待しかありませんでした。早く読みたいと、ワクワク感にとらわれていたのですが、日本のゲームブック市場は驚くほどの勢いで衰退していきました。

 自分も『ソードワールドRPG』と『ドラゴンマガジン』に心変わりしてしまい、ゲームブックと『ウォーロック』誌への興味が薄れていった時代でした(若かりし頃など、そんなものですよ)。

 その後『ウォーロック』が休刊になった(高校時代だと覚えていましたが、やはり1992年とのことでした)ことだけは、どこかで知りました。


 当時はネットなどなく、『トロール牙峠戦争』がどうなったのかは、何もわかりませんでしたが、ただ出版はされていないだろうことだけは感じていました。神保町にあった書泉ブックマートには頻繁に訪れていたので、そこに無ければ無いのです。

 そのうち大学生、社会人と年齢を重ねていくうちに、TRPGや冒険ファンタジー小説からも大きく離れ、自分にとっては過去のものとなってしまいました。


 その後、随分と年月が流れて、まずは『カクヨム』上で原型となる最初の『TRPG冒険狂時代』を書きました。2017年から2018年頃のことです(自分の活動記録部分はこれを元に修正したもの)。

 その際にゲームブックやTRPGのことを改めて調べていきました。ネット環境が整った時代、とてもありがたかったです。

 ですがその時点でもまだ『トロール牙峠戦争』は世に出ていませんでした。

 ただ継続して調べていくうちに、新たなTRPG雑誌や『AFF第2版』が発売されたり、更には『ウォーロック』(後に『GMウォーロック』)が再び動き出していることを知り、日本でも少しずつ新たな動きが見え始めていました。

 

 そんなある時、ネット通販で偶然にも『トロール牙峠戦争』を見かけたのです。発売して数か月が経っていたころだと思いますので、2021年の夏頃ではないでしょうか。

 そして表紙は旧『ウォーロック』で見かけたものと同じ。その瞬間、正しくあの『トロール牙峠戦争』に間違いないっ!! とそう感じました。

 三十年のときを経て、ついに日本語版が発売となったわけです。これは驚きの出来事でした。

 当然、どうして今頃に発売となったのか、その疑問がありました。


 ただし既に社会思想社は消滅。株式会社新紀元社からの発売でしたが、こちらもTRPGや関係で古くから高い実績を誇っていましたので、最も相応しい出版社であったと思います。

 因みに大きさはソフトカバーの単行本タイプ。税込み2,750円でちょっと高めのお値段。

 もし社会思想社から順当に発売していたら文庫本で、当時の値段から600円程度になったものと予想しています。

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