FFシリーズ ~恐怖の神殿~ その4
さて、『どくろ砂漠』での冒険です。フィールド・アドベンチャーには、色々とありますが、砂漠を舞台にしての冒険は珍しいのではないでしょうか?
砂漠が舞台だと、あまり広がってくれないように思います。出現させるモンスターもだいぶ限定されますし、ヒューマノイドよりも魔獣系のイメージが強いですね。
てくてくと『どくろ砂漠』を歩き続けて、その都度、ミニイベントに幾つか遭遇。ここでの選択はプラスになったり、マイナスになったり。
この辺りは作者であるリビングストン氏がどう考えているか、一歩先を読んで行かなければなりません。過去の冒険で、どれほど痛い目を見ているか!!(笑)
イベントの内容は詳しく書きませんが、単なる目的地までの退屈な砂漠横断にさせず、更にはマルボルダスを倒すための色んなヒントやアイテムがあったり、無かったり。
ちょこちょこと、砂漠を旅する人たちにも出会います。ラクダに乗っている旅人さんも登場するのですが、この世界、ラクダがいることがここでわかりました。
そんなこんなで、『どくろ砂漠』の冒険を終えると、既にマルボルダスがいるであろう砂漠の街『ヴァトス』に到着。これも挿絵があるのですが、中東にある砂漠の街のような感じでした。
説明文から引用しますが、『高い石の壁』に囲まれ、その内側に『石の塔や屋根』が壁の上から見えています。門は半ば砂に埋もれている状態です。
既に廃墟の都市なんですよね。『ヴァトス』については当時の『タイタン』では見当たらない感じです。
ゲームブックの刊行が進むにつれて、抜けていることも幾つか見られます。新規なのか、盛り込み切れなかったのかはわかりませんが、それぞれのゲームブック作品上で追記されていると見て良いのでしょう。
『タイタン』では僅かながら、蛇人が『どくろ砂漠』に住んでいることがわかる記述があります。この蛇人は顔は蛇、上半身はヒューマノイド、下半身は大蛇です。
こういうタイプの魔物は昔から登場していましたし、ある人気漫画の主人公がまさにこのタイプですね。まさか作者さん、ゲームブックから発想を得たのでしょうか? 世代的にもアラフィフしか知らないようなネタが、結構ぶっこまれていますし。
さて『ヴァトス』に入ってからは、ダンジョン・アドベンチャーですね。
これは次回になります。




