94
誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「これが我々後発組のルートだ。質問はあるか?」
「では、自分が」
「悪いが新人もいるんだ自己紹介と部署名も頼めるか?それと、てめえさっき俺のことを職権乱用のブッチとか言っていたな、あとで覚えてろよ」
「ハッ、そんな小さいことにこだわるから、なめられるんだよ、フューリー・マーキュリー 26歳 独身 男、彼女募集中」
「そんなの見ればわかるし、最後のは要らん!名前と所属だけ簡潔に言え!」
彼女募集するなら、まずそのでかい腹をなんとかしろ!
「フューリー・マーキュリー。航海長」
なめてるだろコイツ。
「最初から言い直すのかよ。で、何?」
「そのルートで見ると我々は一時的にエルフリーデン星系に行ってから追いつくルートを表記してありますが、最初から追いつくルートを先行すれば送れないで済むのではないでしょうか?」
確かに、そのほうが焦って行かなくてもいいし合流できないなんて考えなくてもいいんじゃないかと私も思う。
「確かに、それでいければ確実にいいんだがな。しかしだ!
我々が全員この場所に居て今すぐ出発できるのであればいいのだが、本来3日前に出発して、今日エルフリーデン星系の学園惑星、ミッドガルツにいる仲間を回収して航海をスタートするはずっだったんだが向こうにも3日ずらすことを了承してもらっているんだ」
「・・・。本当に切羽詰まっていた出発だったんですね。それと地図が雑。(もう少し作りこめよ、ルートの書き方が雑過ぎて気になって仕方ねえよ)」
「あぁ隊長が顔色悪くして飛び出したんだからそれくらいヤバい案件だったんだろうな、それしかわからんのだから、それとな地図に関してはもうあきらめろ。30分で書ききらないといけなかったんだから笑いたきゃ笑え」
「ハハハ」
「コイツ!」
「黙りなさい、もういいわ、あなたたち。まず学生さんの皆さんは今回の仮入隊おめでとうございます。本来であればこの大隊の大隊長である方が挨拶をしなければならないのですが、軍からの緊急案件が入ってしまったため、私たちが急遽皆さんの教育担当に指名されたわけですが、皆さんをビシバシ鍛え上げるつもりではありますが、私たちにとっても難関の航路が多数存在するため不十分に感じる点もあるかと思います。
その時は本体合流後に洗い出しをしてもらうことになっていますので、まずは一通り学んでください。
いいですね?」
そして仮入部隊員全員がこう答えた。
「イエスマム!」
まぁ、綺麗なエルフのお姉さんに言われたらこう答えるほかあるまい。
男性陣は赤面、女性陣は熱いまなざしを送っていたことは黙っていた方がいいのかな?
「では、皆さんに正式に自己紹介をさせていただきますね、私はゼルセルタ航空宇宙軍、特殊特務大隊第七大隊所属の第二小隊所属、小隊長 クリスティーナ・セレス・V・ラングストン 三等宙佐です。よろしくね。それと補足事項で私はすでに結婚していて三児の母だから学生君たちには興味が無いの、ごめんなさいね?」
ハハ、さすがに綺麗なエルフのお姉さんだから結婚は予想していたけど子供は予測していなかったな。てことは、この部隊にいる人たちは知ってても体が反応したと。旦那さん怒らないのかな?※
※補足事項。
(旦那さんも男性陣の中に居て、奥さんから塩対応されていることを知らない有紗たちでした。)
それからしばらくして搭乗の準備が完了して搭乗開始になった。
その時になって、今回の乗員名簿一覧を渡された。正規隊員の名前の下に仮入隊のメンバーの名前があればその人たちが私たちの教育係になるとのこと。ただし正規隊員の横に(仮)とついている方たちは本隊合流後に引継ぎが行わるそうだ。
これがその一覧表になるんだけど、メインの人たちしか乗っていないねやっぱり。
正規艦橋メンバーと主計長・衛生長の9名
仮入隊員の8名
戦艦 蒼海 乗員名簿一覧表
艦長職 兼務 第二小隊小隊長
クリスティーナ・セレス・V・ラングストン(仮)
三等宙佐
佐咲 有紗
一等兵
17歳
仮入隊員
(私が艦長職の見習いでいいのか悩むけど、向こうが決めたんだから従うだけだし、頑張らないと!)
副艦長
バジルーシュ・F・フォルスタイン(仮)
一等宙尉
ティファニシア・アインクルード
一等兵
18歳
仮入隊員
(ティフィーが副艦長さんの見習いってことは私とはいつも同じ艦橋で仕事するのかな?)
戦術長
グリッグ・D・ファントム
二等宙尉
航海長
フューリー・マーキュリー
26歳 永遠の独身貴族 男、彼女募集中
(さっき質問していた人はここにいるんだ。しかもさっき言っていた独身がここでは永遠の独身貴族とか書かれててそれを見た途端作った人を探しに行っちゃった。結婚願望強いんだね。ガッツぎ過ぎだと女性陣に引かれるだけなのに。それとお腹は流石に引っ込めてほしい)
話が切り上げて出発したいのに出発できない。早く出航したいのに。有紗の独り言が多いせいだ。もう、切り上げて艦に乗ろうよ、次で乗れるのかな?
さぁ?どうだろう。