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93 ※挿絵あり

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

「それでは合同ミーティングを始めます!」



それは突然行われた。私たち仮入隊員合格者の幹部候補生学校のメンバーとジェジェとの合計8人がこのゼルセルタ航空宇宙軍の特殊特務大隊に配属されることとなり、私たちは和気あいあいとゆっくりと今後の予定を詰めていくはずでした。


しかし、部隊説明会を受けたとき出発は2日後と伝えられて急いで出発の準備を始めて5時間が経った頃に突然電話が入り緊急案件が発生したため本隊は先行して事にあたり私たちを含む後続隊はあとを追いかけるために新たに艦を呼びよせているため出発が本来の2日ではなくなり5日後に変更になったことを伝えられました。


そして今からココに集まっている後続隊と私たち学生を集めての合同ミーティングを行うことになったのです。





「質問いいかしら?」


と、背の少し高めの綺麗なエルフのお姉さんが手を挙げて、部隊説明会で会ったグッチさんがそれに答えてこういうのを私は聞いた。



「どうぞ、副隊長」




と、副隊長ということはだ、今この瞬間に分かったことと言えばこの部隊のナンバー2ということだ。これは重要な意味をもt


「グッチくん、私もう副隊長じゃないんだけど、どちらかと言えば第二小隊の小隊長ではあるけれどね」


・・・訂正、グッチさんの元いた隊の副隊長さんだったようだ。


「すいません、なんでしょうか」


「ともや・・・大隊長はどういうルートで追いかけるように命令を受けているのかしら?嫌よ私、各星系を練り歩くような真似をして宙賊エリアを避けるように移動するのは」


そう、意外と星系と星系は近くにあるためゼルセルタ航空宇宙軍が常時警戒しているけどもそれでも空白地帯は存在している。そのエリアには小惑星もあれば、本当に何もない空間も実際に存在している。



真反対の星系。直線距離の星系。そんなときの移動を遠回りで安全に移動すれば時間もお金もかかること間違いない、だからこそリスクを負ってまでショートカットして進むルートが最短航路として一番よくつかわれているが、保険対象外なうえ危険度リスクは95%と相当高いせいで安全に行きたいもの、真っ当な旅行会社では使われてすらいないルートだ。



だから追いつくならその真っ当ではないルートを通ることこそ最善の近道になるということだ。



でもそのルート設定をどうするかをまずは考えないといけない。


誰だって死にたくないから。




「えー。まず全員モニターに注目してほしい」


そういってこの格納庫の前に鎮座している大型の宇宙船の真っ白な塗装部分にプロジェクター映像を投影し始めたのだ。


驚くことに映像は以前見たどの星間空域の星図より何処かまとまり感のある何というか本当に普通の地図のようになっている事がすぐに分かった。


今まで見ていた定期船乗り場の地図や授業で習った全体図より克明でわかりやすくそれでいて各星系の要点がしっかりと乗っていることには驚きだった。




驚きと言えばこの学校のあった惑星にも名前がついていたが、私たちが知っている名前は過去にいた先輩たちがつけた名称であって本来の名前ですらないそうだ。そして卒業したしないに関わらず、教官ですら本当の星の名前を徹底して隠しているそうだ。




本来の名前を知るものはごく少数の上層部のお偉方と特殊な環境下にいる我々だけになるとのことこのことを他所に教えた時点で反逆罪が適用された上、出鱈目な話と一緒に闇に葬り去るシステムを既に構築していてそのせいなのかは知らないが、今まで誰も話した事が無いそうだ。



ちなみに私が地球からこの星に来た時の案内表はというと、こんな感じの乗継表だったけどね。


挿絵(By みてみん)



ジャルザバッハ旅行会社。業界最安値の運賃で質は最悪を通り越すけど治安はしっかりしていて料金が安いので私は好きだけど、家族にはもうちょっとグレードを上げてほしいと頼まれてたけど、ケチちゃった。


そのおかげで有紗は学費以外の臨時収入を得たって話です。そんなことより、グッチさんの話に戻るんだけど・・・






「かなり細かくなってしまうが、この宙域の星系図だ。・・・笑うなよ、俺のお手製なんだよ。知ってるだろが詳細な星系図は軍事利用にされるってことでもっと簡略的な星図になるんだから俺が懇切丁寧に書いたオフレコの地図だ。・・・ハイハイ、笑うものは笑え、先に進むぞ、これは惑星同盟の星系図だ。もういいって?ンなわけないだろ。これからが重要なんだからな。これを基準にして・・・」




挿絵(By みてみん)



「こう、書き込んでいくんだ。まずは智也の通るルートを書き込んだルートを表示させると、」







挿絵(By みてみん)



「こうなるんだ。これが智也が通るルートになる。まぁ見ればわかるが安全策である星系経由であることが分かりやすい。難所なのが一点だけ、グランツフォーン星系この宙域は未開地エリアがかなりあるせいでどんなに迂回しても危険なことに変わりはないことだ。そのせいで移動がゆっくりになるので追いつけるポイントが絞り込めるわけだ。


合流できるようにすればいいだけの話なんだから、ソコ、笑ってる場合か!新人の教育をしながらの航行だぞ、智也と合流したときはせめて一人前一歩手前までにはしておかないといけないんだからな!」





「なんだと!聞いてねぇぞ、そんな話!」


「横暴だ!」


「職権乱用じゃないのか!ブッチ!」


「そうだぞ、ブッチの分際で生意気な!」



私たち学生を目の前にしてもそういうことを言えるんだ。私たちそれなりにできると思っていたんだけどな。



「うるせぇ!俺はブッチじゃない!グッチだ。それに今回の指示は大隊長経由第二小隊の隊長からの指示だ!文句のあるやつは小隊長に直接言え!


話をつづけるぞ!


追いつけない場合のことも考えてあるんだ。その場合は目的地である地球まで向かうことになるんだが、まず後発組である我々のルートがこれだ」



挿絵(By みてみん)




「これが我々後発組のルートだ。質問はあるか?」



「では、自分が」



今回初めて図解を入れさせていただきました。手作り感満載はご了承ください。今後も自信があれば載せるつもりです。よろしくお願いいたします。

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