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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「それならそろそろ行くか、新しい俺たちの艦に」
「だな、そういえばブッチ、お前は見たのか?新造された艦」
「見てない」
(ん?今コイツ俺のことなんて言った?)
「なら、引率しながら俺たちも身に行こうぜ、ブッチ」
(おい、こいつ今俺のことブッチって言いやがったな)
「おい、まてや!俺はブッチじゃなくてグッチだ!グだ、グルメのグで、それでグッチだ!」
「悪い、悪い、名前間違えていたのか、すまんな」
「ひでぇ間違えだからな、それは」
ひどすぎる間違いだぜ。お袋に怒られるぞ。
「おい、そんなことより早く行って打合せしないと隊長に追いつけないどころか学生たちを鍛え上げることすらできなくなるぞ」
「確かに」
仮入隊とはいえ俺たちの仲間に正式に入隊するならしっかりと鍛え上げないとな。
軍港 第七大隊が借りている専用ドック
「よぉ、お前ら久しぶりだな!」
と、今まさにピカピカの艦から降りてきたのは隊長の父親にして元第四大隊の副隊長の旦那だ。
「アレ?第四大隊の琢磨じゃねぇか、カミさんはどうしたんだよ?」
「ンなこと聞くなよ、仕事だよ、仕事。俺だって仕事くらいできるんだから早速打ち合わせを開始しようぜ」
「だな。まずはどっちから報告する?」
「俺からだ。いいか、まず最初に言っておくとだなこの艦は戦艦級ではあるが第七大隊所有の艦になる、大隊長の専用艦とこいつには用途がそれぞれ違う。まず大隊長の専用艦はあの艦だけで完結できるようにゴテゴテついていたがこっちの艦にはそんな仕様の物はついていない」
「じゃぁ、不便になったってことか」
「そうじゃない。艦に必要な人員と安全な場所で作業すればいい人材もあの艦に乗っていただろ」
「確かに。どこか安全な場所で実験をすればいいとは思ったこともあるがそういうことなのか」
「だからこそ、今回俺たちは元々所有していたドック型の小惑星を改造して実験部署を作り上げた。そこに人員を移送してすでに作業を開始している。これには隊長の許可が下りたからすでに実行している」
「本気でそんな作業していたんだな」
スゲー、超仕事してるじゃねえか。
「次にあの艦には自給自足の畑などが備わっているけどあれに関しては邪魔以外の何物でもないので省いているぞ」
「確かに、今の軍港に立ち寄ればどこでも補給ができるのに何に怯えているのか謎だものな」
「だから俺たちが今から乗る艦にはその設備が一切ない」
食料関連は補給で済ませられる軍人だからこそ言っていられるけど民間だと飲み食いだけで金がかかるからやはりココは最高の場所だよな
「そんなわけで隊長が乗る戦艦蒼より二回りくらい小さくなって軍艦としての正式な等級では超弩級戦艦級じゃなくなって、戦艦級になるんだ」
「へぇ~、でこの艦の名前は?」
「あぁ、聞いて驚け、」
見て驚け?ってなんかこの言い回しあった気がする。違う気がするな。なにか違うんだろう。聞いて驚け、見て・・・?驚けだっけ?まぁいいか。
「蒼海だ」
「は?」
「戦艦・蒼海だ。紺碧とも迷ったんだが大隊長の専用艦の艦の名前に少し足して蒼い海を行く艦となずけた。かっこよくないか!」
「琢磨、もう少し大人になろうや。名前が似すぎると通信では言いにくくなると思わなかったのか?」
「よくぞ聞いてくれた!だが読み方が違う。あっちはAO、こちらはSOUKAI、わかるか最初の一文字目が違うのさ!!」
「もういい、次の報告に行っていいか」
「おう!いいぞ」
「あら、報告会かしら、私も聞いていいわよね」
クリスティーナ・セレス・V・ラングストン三等宙佐!
「だ、大丈夫です!」
「ありがとう、聞かせてくれる」
「ハイ!」
「ろ、ろうかいしまいsた!」
おい、緊張しすぎて噛んでるぞ
「フフフ、緊張しなくていいわよ」
「エホン。報告させていただきます。
本日14時ちょうどを持ちまして仮入隊する新人たちを艦に乗せ航海実習を行います。それと目標地点は銀河系第三惑星、地球。大隊長たちは5日前に出向、各星系を通りつつ危険の少ないルートで地球に向かうとのこと。我々に指示されたルートは永久牢獄をかすめるルートでの最短ルートで追いついてこいとのことです。
大隊長の艦のスピードですとすでに2つ目か3つ目の星系には到達している予測ではありますが追いついて合流することが目的なので港湾施設に立ち寄るルートを短くすればいいと言われていますが、本作戦の指揮系統のすべてをクリスティーナ三等宙佐に一任するとのことなので、あとはお任せします。」
「そう、あの子がそんなことを言っていたなんてそうですか、そうですか。会った時はお仕置きしないとですね?」
「ヒッ!」
怖い、何をしたらこんなに怒らせられるんだよ!
「わかりました。今回は急いでいたので蒼海しか今はいないんです。あと3日待てば護衛艦が合流できるので護衛艦がこの宙域にきたら出発しましょう」
「わかりました。それから、隊長が進むルートと我々が進むルートについてですが」
「あぁ、それは新人さんたちとともに聞きます。あなたは彼らのお迎えをよろしくね」
「「わかりました、今すぐこちらに誘導するために行ってきます!」」




