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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

儂はクォルク・ナルベーリック、魔工技師長をしているもんじゃ。



儂の存在?活躍?


知らんだろうが、この艦に現在新たに装備されるようになっている物はすべて儂が開発したものじゃ。と、言ってみたが実際はわしの居る部署の者たちで意見を出し合い形にしていくのが楽しくて仕方ない。



最近の大物は・・・やはり次元の向こう側へ行くための代物を開発したことが最近の大発明じゃないかの。




あれに関して大学から教鞭をとってほしいと言ってきおったが何をいまさらなことをと思っておるよ。




儂は、一つだけ誰にも言ってないことがある。



隊長にも世界にも、な。











まぁ、言えないことはないからこそ、こうして頭の中で思考しながらも作業しているのじゃがな。






儂は、経歴を偽ってここにいるんじゃ。












元々儂は技師ですらなかったのじゃ、








本当の、本当の名は、、、










・・・・・・・・。






あれ?ルー?・・・・・。





アレ?なんといわれておったかの?名前が思い出せんぞ。






まぁ、半世紀近くも今の名前で通して居れば元の名前など忘れて当然か。




まぁ、なんじゃ、儂は元教授での人に教える立場の人間じゃったんじゃ。じゃがある事件を境に人として踏み込んではいけないと思うラインすら周りはあっさりと超えてしまっていてな。



儂はそれが、超えられないことこそが絶えれなかったんじゃ。






本来そのラインを超えることは人の世では禁忌とされていたがわし等の中は世俗と切り離され過ぎていてそんなことに気づきもしなかった。





そんなある日、10歳の天才君が教授になったと聞き、好奇心を抑えきれなかった儂はそ奴の顔を見に行ったのじゃ、そ奴は何とも憎たらしい顔をしていてな、儂が今まで付き合っていた者たちがアヤツを憎悪の眼差しで見ていたことに気づいてすぐにアヤツに絡みに行ったんじゃ。






アヤツは確か七大未解決問題の一つを解き明かしたことによって教授入りを果たしたんじゃったかの。












まぁ、色々なことがあったのう。






なんせ、親も親戚も親しい者たちすらいなく、いきなり大金を持てるようになったから周りの者たちが一斉に手のひらを返すように近づいてきていたからついつい儂が声をかけてもうた。







まぁそれがよかったのかもな。



あいつが授業やほかの者たちとしゃべってるときは難しい顔というか暗い表情ばかりだったが儂の前だけは明るくていつもニコニコ笑って居ったからの。



儂とアヤツは年こそ離れておったが親友だったからの。



じゃから、いつしかアヤツを弟か息子として儂のすべてを渡したくなってきてしまっての、アヤツの殺害を計画していた同僚たちから隠れるように相続人手続きを行い、あいつの新たな経歴を作り、元嫁の記者に頼み込んで遺言となるべきものを俺の死を偽装した後に新聞に乗せてもらうようにしたりといろいろと画策したんじゃ。




一番難儀っだったのは死の偽装工作だったの。どうするかと迷っていたら、元嫁の弟さんが急逝してしまったらしい、ただ、彼女は弟のパーソナルデータを引き継いでほしいと儂に言ってきたことがビックリしたことだった。



なんでも彼女と弟さんしか頼れる身内はおらず、弟さんが死んでしまうと、遺産の取り分が毒親に流れてしまうらしく、(元嫁1:親9で流れてしまうらしい)弟さんが現存する場合(姉弟9:親1)で取れるので派手なことができなくなるのでもう少しの所で何者かにやられれたとのこと。


今は知り合いの医者の所で厄介になっていることにしていて、死亡手続きすらしていないから、入れ替われるそうだ。



ちなみに、弟さんと儂は、生まれた日も育った環境も一緒の幼馴染でそのお姉さんを嫁にもらったため、経歴や友達関係に関しては直近でなければ大体わかるから入れ替わっても大丈夫だということで手続きを進めてもらっておいた。






それからしばらくして、親友だった友は大学を去ることになり、儂はやつの研究所に向かい、とある睡眠学習機能教材と称したメッセージをアヤツに渡した。




もう、二度と会うことが無いと思って居ったし、実際あいつは会いに来ないと確信していたからこそ渡したんだからな。

















それから少しして、儂を殺すために殺し屋が差し向けられた。









なんと、何と。殺し屋は、儂の知り合いだったので、殺したことにしてもらい逃がしてもらうことに成功。



今も縁の切れていないもう一人の友だな。アヤツに身分偽装と兼ねてからやりたかった魔工技師の道へ進むべく勉強を教えてもらったりもしたが。





そんなことをしていたらいつしか特殊特務大隊の第四大隊への入隊が希望され了承したらそれこそいろいろな世界に連れて行ってもらった。



楽しかった。・・・・・。楽しかった時というのは惑星から宇宙に出るくらいのスピードくらいだったのだろう気づけば部隊の全員は遭難。


その後、救援に駆けつけた部隊に隊が吸収合併してしまったことは驚いたが、こうしてまた儂がやりたいことを今も続けさせてもらっていることこそが楽しいことなんだと今は思う。



































「お~い。寝てるのか?クォルク」



「ん?なんじゃ、艦長ではないか、どうしたのじゃ?」


「なんだよ、ぼけたのか?呼ばれたから来たんだけど」


「・・・。(マズイ、物思いに耽けすぎた)すまない、そうじゃったな。えーと、、、そうじゃ、エンジンの関係なんじゃがな今、話してもいいかの」


「おう、いいぞ。そのために来たんだからな」


「まずエンジンの総入れ替えをしたいんじゃ理由はな・・・・・・




(まぁ、そういうわけじゃ、今儂は楽しくやっておるから昔教授として教鞭に立っていたものとしてもう二度とないと思っていたところに別の形で教鞭をしてほしいと言われてももう、無理なんじゃ。儂が次にあの場所に立つとしたらアヤツとともに人生をかけた最後の難問を解いたときこそ立つべき場所だと思うからの。だから、断りを入れておこうかのう。今はやるべきことがたくさんあるからということで)










といういうわけなのじゃが」



「ちょっと、待って。専門的過ぎてよくわからんかった、つまり俺の艦は元々実験艦だから正式に採用されたエンジンとは別に魔工技師の手で作った特別仕様も乗せて実験して使ってみたい。これが真相でいいんだな?」


「うむ、うむ。そういうわけじゃ、どうじゃろう。許可してくれないじゃろか?」


「んー。クロは聞いていてどう思った?」


【私自身としては冒険もいいのではと思いますよ。万が一の場合は切り離しもできますからよっぽど危険なものでなければ許可すればいいのでは?】


「んー」


【何を迷っておられるので?】


「俺の一存でいいのかなと」


【いいのでは?あなたの専用艦なのですし】


「じゃ、いいけど一応全員に対してはクォルク自身がみんなにメッセージを入れて許可取ることで、最終許可を俺が出すことで承認とすることにしよう、それでいいかな?」


「わっかりましたー。すぐに承認してもらえるようにします!」
















これがきっと儂の本当の姿なのだろう。学者しか分からないことでなく人のためになることこそ儂の本当にやりたかったことなのかもしれんな。きっとその答えが出るときは死の寸前で分かることだろうさ。















第七大隊の隊長、智也が学校に行く少し前のお話でした。

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