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「ここ座っていいか?」


「ッ!来ないでよ!」


マジか、ちょっと萎えるな。まぁ、仕方ないか。すまんが座るぞ。帰っても有紗居ないし、暇になるんだからな。


「あぁ~、ごめんもう座った」


「わ、私がどこかに行くわ。」


ヤバい、怒らせた!


「ま、待て待て。話をさせてくれ。たのむ」


何を話せばいいのか俺にはわからんが、とにかく!


「何泣いてるのかは知らんが、俺の相談に乗ってくれないか?」


何言ってるんだ!俺ーーーーー!!


「はぁ?なんで、あなたの相談に乗らなきゃならないのかしら。」


ですよね~。

話題!話題!思いつかない!

アッ「あのさ、俺、今超絶賛困っているんだけど、意見聞かせてくれないか?」


「なに(何言っているのよ、この人は)」


やっぱり、怒ってらっしゃる~


「俺さ、この学校に来た理由がさぁ、部下たちの教導訓練を底上げにするべく生徒たちを選抜しに来たんだよ。」

何言ってるんだよ、そんな目標最初からなかったじゃないか!!


「何言ってるのよ、私にそんな話を振ってどうしようと思ったわけ?」


ですよね、俺も今絶賛後悔中です!

「俺が基準で選ぶとどうしても上位の成績者しか見れなくてさ。だけどそれだとうちの部隊の人間からしたら、気まずくなるのかもしれないし。だけど実力が伴わない生徒を入れると駄目な気がしてさ。だから俺は・・・」

なんで、生徒に相談してんだろ。俺は。


「フフフ、何それ、慰めに来てくれたんじゃないの?」


「最初はそのつもりでした。」


「いいわよ、何をしてほしいの?」


「生徒の正確な評価と就職先」


「あなたの部隊に入れる人材を探しているということよね?」


「そうなる。」


「なら、今から一緒に来て下さるかしら?」


「どこに?」


「私が泣いていた理由によ」


「わかった、えーと」


「何?ほんとに慰めに来ておいて名前覚えてないの?」


俺自己紹介されたっけな?有紗からは嫌味なお嬢様としか聞いてないけど、

「お嬢様?」


「フフフ、何よそれ、ティファニシア・アインクルードよ、みんなからはティファと呼んでくれる子と、ティフィーって呼んでくれる子がいるわ」


「じゃぁティフィーで」


「えぇ、行きましょうか。悩めるオオカミ様」


「・・・」

なんで急に上機嫌になったんだ?

女心はわからんな。それとオオカミってなんだ?



そして、着いた場所は訓練システムエリア。



「あのね、私、お父様から教わっていて、このシステムで訓練をさせてもらっていたんだけど、その時はお父様と一緒にいる仲間の方たちの助言もあって出来た気で居たの。」


あぁ~、つまり、やってみたら全然出来ずそして艦長適正でも無かったと。


「でね、一番よくできたステージが5でして」


「あぁ~、音響」


つまり適性は通信関係と。


「えぇ、それとレーダーを使ったステージもうまくできてまして。」



・・・通信とレーダーに適性が有ると。


「でも、自分は艦長職をしてみたいと。」


「ハイ」


「んー。まずは有紗をなんで敵視しているのか聞いていい?」


「エッ?今そこ聞くんですか?」


「聞かせろ」


まず、そこからだな


「私が常に成績2番手なのはご存じですか?」


「知らない。そうなの、スゲーじゃん」


「・・・、あなた本当に成績見たんですか?」


「もちろん!流し読みした!」


「はぁ~。もういいですけど、なんでそんなに自信満々に言えるんですか?・・・それで最初はその、クラスの中でも少し浮いていたのが有紗でした。だから最初は友達になるために話に行ったんですが、」


「もしかして高圧的に行っちゃったとか?」


「えぇ」


・・・、有紗~、お前最初浮いてたのかよ!今じゃクラスの中心人物みたいに振舞っていたのに。


「それで私が高圧的に行ってしまってからはほかの人たちが私から庇うように彼女と話をするようになっていってしまいまして」


報われないな

「報われないな」



・・・、やばい、声に出てもた。


「えぇ、本当に。気づいたら常に空回りしてしまうほどのすれ違いが。」


「・・・(どう答えればいいんだよ)」


「これが私なんです、緊張するとどうしてもそうなってしまって、直そうとはしてるんですが、そのどうしても・・・」


「(この子もこの子なりに苦労しているんだな。)ヨシッ!わかった、今から俺の部屋へ来い。この後有紗が帰ってくるから事情を説明して和解しろ」


「い、いきなりですか!?」


「そのあとのことも任せておけ、良い案が浮かんだ。」


「大丈夫なんですか?すごく不安なんですが」

「大丈夫、大丈夫」


どうしよう、私。すっごく不安。一人で男の人の部屋へはさすがに無理。


「二人ほど私といつも一緒にいる人も誘ってもいいですか?」


取り巻きか。


「いいけど、辛くない?」


「あの子たちは知っていますから、私の苦悩を」


なら、呼んでもらおうかな?



誰なんだろうな?あの子たちって?



「いらっしゃい、早かったね」


なんか、言い方がキモイと思うのは俺の心が腐ってるのかな?


「お、お邪魔します」


2022年まであと4日(今日を入れて)、今年初投稿からすでに半年が経過しています。来年は1月1日から休まず週2で投稿させていただきますのでよろしくお願いいたします。



誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

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