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誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
所変わって1階フロア、訓練システムブース1号棟12区画
「‼」
あ、そこで来ちゃダメ!
右の敵艦、主砲こちらに向けてる
左にかいh
‼
「あぁ~、ステージ4からまだ動けない~どうして?右の敵艦はまだいいとして、回避した瞬間死んじゃうからどうしてもだめだ~~」
「フフフ、困っているようですね、有紗さん」
「!、何しに来たんですか、ティフィー」
「フフフ、お困りのようでしたので、アドバイスをと思いましたがあなたならそれくらいお遊びでできますわよね」
「い、嫌味ですか?」
「いえいえ、有紗さんが大変お困りになっているようなのでアドバイスをしに来ただけですわ」
「大丈夫です。自分で何とかしますから」
「そうですか、それでは来週の第一次試験の結果を楽しみにしていますわよ、それと私、今日の所はステージ8をクリアさせていただいておりますので参考になさってくださいな・・・オホホホホ」
嫌味な人。
入学してからずっと上から目線で絡んでくるし、私あの人そんなに好きじゃないし、絡んでこないでほしい。
それと、ステージ4から進めない、あのお嬢様でもいいからアドバイスはもらうべきだったかな?
はぁ~。
「だいぶお困りのようですね、お嬢様」
「だ、誰の事を言ってるんですか!」
って、振り返ったらニヤニヤ顔した智也さんでした。
「何ですか?全然進めない私を笑いに来たんですか?」
「んーなことするわけねえだろ、ステージ4で引っかかるやつはたいてい周りを見つつ対応しようとしている奴が陥る典型的なステージなんだよ」
「典型?」
「そうだな、通信・レーダー・操舵・CIC担当はこのステージとりあえず突っ走ればクリアするんだけど、艦長・副長は周りを見て部署ごとに命令を下すから、このステージで必ずコケる」
「じゃ、どうすればいいんですか?」
「言ったろ、とりあえず何も考えずに突っ走れって、それと覚えておけよ、この訓練システムってやつはそいつの適性を見極めることもできるってことだからな。ステージ4でコケるやつは艦長又は副長向きってことだ。ステージ3は大概の奴がコケるが、職業適性でコケるやつは4以降のステージからだから気に病むな。どれ、どこで詰まってるか俺に見せてくれ」
「わかりました」
右の敵艦からの攻撃を避けようとして左に旋回、回避行動をとるとそこでゲームオーバーになって本人はなぜそうなるのか気づいていないと
「あぁ~またゲームオーバーになった~」
「焦らない、焦らない」
「どうすれば、良かったんですか?」
「まず、敵艦発見はどのタイミングで分かったの?」
「視認です」
「ん~?まず、視認はやめよう」
「なぜですか?視認したほうが的確ですよね?」
「確かにそうだけど、君は操舵士か?」
「違いますけど?」
「君は今どの部署を担当している?」
「艦長ですが」
「じゃぁ、視認した段階で指示を出そうとすれば撃たれて終わるだろ」
「じゃぁどうしろと?ココには私しかいないんですよ」
「敵視認30秒前に右側の丸いレーダー画面があるだろ」
「ありますけど、私には点しかわかりませんよ?全部白一色、レーダーを使えれる人になれば分かるのかもしれませんが」
「・・・、一度、レーダー席座ってみろ」
「わかりました」
「そこにボタンがたくさんあるだろ」
「ハイ」
「そのボタンの中に“切替”もしくは“敵味方識別”ってボタン無いか?」
「・・・・!あ、ありました‼」
「それを押してから艦長席に座ってみろ」
「・・・・。赤と緑と白に点が別れました」
「赤が敵、緑は味方、白が自分の艦だ」
「‼」
「艦長席にある切替はいろいろあるから気づいていないようだったが、一応レーダーって書いてあるボタンが切替スイッチだから覚えておけよ。それじゃあステージ4からやってみようか、スタートしたらすぐにレーダーのボタンを押してレーダー見つつ周りを見ておけ」
「ハイ!」
ステージ4、スタート。
切替スイッチオン。
・・・・
あっ!右から敵艦発見!
回避行ど・・・・、味方艦が左下に控えているから主砲を回頭させつつ左上に針路を取ってっと
「撃って!」
「成功したな」
「やっと、ステージ4クリアできました」
「よくできました、レーダーを見る大事さが分かっただろ」
「ハイ!」
「ヨシ、ステージ5は海上ステージだ。レーダーを使いつつ視認の技法はなるべく封印するようにしろよ
」
「どうしてですか?」
「敵艦が視認できる距離に居たら魚雷撃たれて終わるからだ。このステージは音響も必要になるから通信士も活躍できるようになる、わかるか?通信士の仕事がただ通信送って終わりなわけないだろ、音響関連では活躍するから、このステージで躓くやつは通信士として活躍したほうがいいんだけど、地味に見えるせいで人気がないんだ。有紗このステージで躓いた奴をリストアップしとけよ、期限は一次試験発表時まででいいから」
「わかりました、やってみます」