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誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
「智也さん次はどこに行くんですか?」
「ここだ」
「へぇ~・・・」
・・・オイ!
ふざけんなよ、何してんだよ。筋トレルームのはずがアスレチックルーム化している。
普通の屋外でやるものだろ、なんで屋内に・・・壁に模様かと思ったらあれはロッククライミングだ。
「な、なかなか個性的な筋トレルームですね、」
ヤバいドン引きしてる。
「違うんだ‼俺は知らない‼クロ!状況説明!」
【言っただろ、先ほどジェジェ殿が締め上げていた連中がノリノリで作り上げて艦長が到着する1時間前に完成して遊んでいたぞ】
「「・・・」」
楽しそうで何より、給料だけじゃなくて休みもカットしたほうがよさそうだな。
「クロ、全艦にスピーカーで」
【どうぞ】
「おはようございます!こちらは久しぶりに戻った艦長です、今回やらかしたと思った人は私宛に罪を告白するメールを送ってください。すべての罪状を吐露したメールをくれた人先着3名までは罪を許します。ちなみに罪状には今回の首謀者の名前を教えてもらいます。適当なものを・・・今、1人目からメールが、今締め切りしたのでもうメールを送っても遅いので待っていてください。」
何この責任の取らせ方。普通こんなに大胆にするの?もっと穏便に捜査するんじゃ?
「何当たり前のことを言っているんだ?今回部隊は凍結中だから今回やった奴らはお遊びが過ぎたから俺も遊んでるだけだぞ。ただし、給料をもらって作業してるのが分かったから給料カットと休暇カットで俺も許してやるんだ。普通なら反省文か始末書を書かす。それと有紗、顔に出すぎ」
「・・・。そんなに顔に出てましたか」
「あぁ、そして今回の件は申し訳ない、馬鹿がやったことだ。通常営業時は問題ないから気にしないでほしい」
「えぇそれは分かりましたが次どこに行くんですか?すでにフロアが破壊して広げられているように見えるんですが」
・・・。俺はもう何も見たくなかったんだが、確かにワンフロアではありえない規模の広さだと思っていたが確かに上のフロア3つくらいブチ抜いてるし、奥の部屋も横の部屋も確かに空き倉庫だったけど壁を破壊して場所を開けやがったな。あいつらあとで俺がマジでシメる。
「次はブリッジに案内しよう」
「いいんですか?そんな重要エリアに行かせていただいても?」
「あぁ、ここ以上に危険そうな場所がなんとなくあるのが分かっているからすでにある部屋に行こう、明らかにあいつらが改造していない部屋へな」
「あハハハ」
くそ~、彼女完全に引いているじゃないか。
「すいません、智也艦長。遅れました」
「!」
「ジェジェさん」
「あ~、すいません。突然声をかけてしまって」
「ほんとだよ、心臓が止まったかと思ったよ」
「すいません。あーたん、どんなところ案内してもらえた?」
「えーと、トレーニングルーム?」
「有紗さん、あれは違う。ジェジェ、君の親父と爺はどこにいる?」
「どうし・・・すいません、すぐに片付けるように母を監視者として置かせますね」
「そうしてくれ。それと禁酒は半年な。」
「伝えときます。」
「ヨシ、伝えたら、二人は俺と一緒にブリッジに行くぞ」
「いいんですか?本当に」
「あぁ、ジェジェはかかわらないかもだけど、確か幹部候補生学校のカリキュラムの一つにブリッジでの艦長・副長・CIC・通信・操舵・レーダーをすべて体験して自分に合った部署でスキルを磨くカリキュラムがあるだろ、今から行くブリッジはその最高峰だと思うけど、最終的にやることは一つ、すべての部署を一人でやらなければいけない時がこれからあるかもしれない。そんなとき焦らず行えるようにするための技術を学ぶんだ」
「それ、大変そう」
「大変なんてものじゃないよ、艦長とは周りを見て指示を出す人だよ、最悪兼任できたとしても操舵くらいが私は精一杯だと思うよ」
「ジェジェはそういう訓練ができていないからだと思う。私たち幹部候補生学校の生徒はねマルチタスク、同時進行の作業をよくさせられるの。たぶんそれが全て集約したものが私たちの最終目標なんだと思う」
「やっぱり、幹部候補生はすごいね~さすがだよ~」
「だから、ブリッジで少し予習をしてもいいと思うぞ」
「「・・・、ハイスペック仕様で?」」
「まぁ、ハイスペック仕様だけど、あるとないとではだいぶ違うぞ」
「で、ではお願いします。」
「私、機関長の席がいい‼」
「まあいいけどな、着いたよ。ココがブリッジ、いや艦橋だ。」
「真っ暗」
「暗っ!」
「あー、シャッターが下りているからな、クロ。訓練モードMISSION/Easyで頼む」
【了解、起動まで2分待ってほしい】
「了解した。ここで二人に説明するとね、艦橋での訓練は大きく分けて3つくらいしかない、
1.口頭で機械類に触らずに行う
これがたぶん授業で一番多くやる方法だと思う。艦長になりたいならここが重要だからな」
「どうしてですか?」
「口頭で、例えば“右舷側に敵機、距離20。接敵までおよそ30”とか言われてすぐわかるか?」
「全然」
「さぁ?」
「だろ、これを口頭で回避、または応戦を指示するんだ。難しいだろ、たぶん授業中にいきなり聞かれるとかが多いだろうな」
「「あ~、ありえそう」」
「次に
2.実際に動かして訓練する。
これは簡単だろ。そのままだから、参考にならない」
「確かに」
「実際に部隊に入ってしかも艦橋に入れる人じゃないとだめだし」
「だからこその、3.訓練システムを立ち上げる。これが一番確実」
「訓練システム?」
「この艦のAIが操作するってことですか?」
「いいや、軍の中でも宇宙船で活動する者全員が許可証を持っていて、幹部候補生の認識カードあったろ」
「はい」
「あれがそのまま訓練システム許可証代わりになるんだ。ただ、今は許可されていないから使えないんだけどね」
「つまり、それを使って訓練をすると」
「そういうことだ、最初はお遊び感覚で楽しめるぞ。俺みたいな初心者以上はな」
「つまり私は初心者以下ということですか?」
「そうなる。理由は簡単、すべての作業を自分でしなきゃダメだからだ」
「早速、初めてもらってもいいですか?」
「かまわないよ、有紗さんはその中央の椅子に座ってくれ。艦長席じゃないから大丈夫だ。クロ。始めてくれ」
【それでは訓練モードをスタートする】
訓練モード/Easy
[START]




